靴磨きおじさんの米国株・インデックス投資

この3ヶ月間の靴磨きおじさんのポートフォリオは新興国ETFで稼いだ利益を米国個別株がぶち崩していく、そんな塩梅です(その他雑感)

何回か書いていますが、現状ぼくの株式ポートフォリオは57%が新興国ETF、43%が米国個別株戦略です。
このポートフォリオですが、過去3ヶ月間で、新興国が6000ドル稼いで米国個別株戦略がそのうち3000ドルをマイナスで奪っていく、そんな状況です。
米国個別株で選んだ10銘柄のうち、短期間で4銘柄(!)の-10~-25%の下落を引き当てており、なんか逆の意味での才能を感じており恐ろしいですね・・・
というわけで米国個別株戦略はVOOやVTIに余裕で負けており、新興国株式様のおかげて息してる状態です。
(米国株式から新興国株式に資金逃しとけってアドバイスくれたレイ・ダリオさん、ガンドラックさん、シラーさん、ありがとう・・・)
この急落銘柄を引き当てる才能を使って株式投資を米国株1本に絞っていたら今頃そうとう悲しいことになっていました。

冗談半分(しかし半分は本気である)の感想は置いておいて
やはり定量分析による個別株戦略はグリーンブラッドのアドバイス通り、10銘柄では少なく20~30銘柄必要なようです。
(これは中央値と平均値の問題が非常に大きいのですが、前も触れましたがまたそのうち書きます・・・ようは爆あたり銘柄が平均を押し上げるので銘柄が少なすぎると中央値でインデックスに負けるという研究があるのですが・・・)
そしてやはりこの戦略は少なくとも3~5年継続しないと成績は安定しないようなので、2020年までか、2022年くらいまで継続して、それでも明らかに米国株式インデックスに劣るなら、米国株もインデックスにシフトします。

それから、米国がどのくらいの水準になったらお買い得と感じるかですが
現在VOOは222.9ドル 実績PER21.8、予想PER20.4
VTIは124.2ドル 実績PER21.5 予測PER20.4です。
ということは現在の予測PERで判断して、なおかつ今の利益を本質的に米国企業が稼ぐ実力を持ってるとすると
超長期平均のPER15、もしくは少なくとも2000年代平均のPER17程度になったら買っても悪くないと思えます。
ということは、今の73%程度の水準、少なくとも今の83%くらいの水準を下回れば、米国株式を通常のウェイトで持ってもいいかもしれませんね・・・
対してVWOは42.9ドル 実績PER15.0、予想PER14.2
IEMGは52.4ドル 実績PER15.2 予測PER12.9です。
かなり値上がりしたのに嬉しいことにまだまだ買える水準です。
今は韓国がバーゲンセール期間なので、韓国を含むIEMGのほうがお買い得になっています。
本来東アジアの比率が少ないVWOのほうが好みですが、今の傾向が続くなら、IEMGのほうがほしいです。
現在新興国を株式内で57%まで持っていますが、62%ホールドしてるレイ・ダリオおじさんを見習って60%まで比率を引き上げていきたいですね。
(ちなみにVEAは米国ほど高くないけど新興国ほど安くない、そんな状況です)

やや調整が見えてきた局面になると気になるのが、株式:債券比率の戦略です。
①バフェット、シーゲル、ロナルド・リードなどが実施するのは、余裕資産のほぼ全てを株式に投入する戦略です。
60%評価額が落ちても鼻で笑って追加投資できるメンタルがあれば効率が良いです。
②ボーグルやレイ・ダリオなどが推奨するのは、たとえば50%なら50%と株式の比率を決めて、残りを債券や金、キャッシュにしっかり分散する固定型分散です。
③もっとも難易度が高いのが、株式と債券の比率を相場環境を読んで変える方法です。
最も難易度が高く世紀の天才や経済学者でもしばしば失敗してすっからかんになります。
有名で簡単な考え方だと、たとえばFEDモデルなんかが参考になりますが、だれも保証はしてくれません。(FEDモデルは考え方が単純で合理的で好きなのでそのうちブログでも触れたい・・・)

個人投資家はもちろん実力を必要としない①か②の戦略を取ると失敗がありません。
すでに大きな資産を持ち守りたい人は②が良いでしょう。
今は資産が小さく、これから数千万円、1億円という目標がある人はリスク許容度に応じて①か②がいいでしょう。
③はぼくも興味がありますが、最も難しく、失敗しても誰も助けてくれない道です。
また、もっとも最悪なのは、好景気のときに①の戦略をとり、株価が暴落したら意気消沈して②の戦略に資金を移すような後追いです。
それだけはやらないように気をつけようと考えています。
(逆に、普段は②の戦略をとっていて、世界的な恐慌のときにだけ①の戦略を取るならぜんぜん合理的ですがね・・・)
どちらにしろ、ポートフォリオの株式比率はフィックスして、そのポリシーに反する行動を取らないほうがあとあと後悔する可能性は低いと思います。

投資以外では先日ヘッドホンが壊れてしまいましたのでゼンハイザーのHD598CSを注文しました。
この値段でこんなに性能が良いなんてなんてリーズナブルなんだ!と言われているヘッドホンで、まさにバーゲン好きのバリュー投資家向きです。
使うのが楽しみです。

仕事では、1年間、合わないなあキツイなあ、と思う部署で働いていましたが、行きたいなーと思っていた部署に転勤の可能性が高まりました。
まずは2ヶ月そこの部署でヘルプで働くことになりましたので、そこで頑張ってパフォーマンスを発揮して引き抜いてもらえないか、試してみます。
(今のところ、2ヶ月のレンタルという名目で行きますが、本当に所属が移る可能性は50:50くらいでしょうか・・・ぼくは下っ端なので謎です)
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レイ・ダリオの6月度ポジションの更新が来た~ 米国から引き続き資金を逃して新興国と他の先進国に追加投資するブリッジウォーター

ibillionaire レイ・ダリオのポジション

6月度ポジションのF13が提出され、マネックスのi ビリオネア指数の情報も6月度のポジションに更新されました。
個人的に一番注目しているレイ・ダリオのポジションですが、いよいよETFだらけです。

新興国株式 57.76%
29.50% VWO
21.43% EEM
3.16% IEMG
1.96% EWZ
1.39% EWY
0.32% EWT

米国株式 22.17%
21.25% SPY
0.92% IVV

先進国(北米以外)株式 1.53%
0.53% VEA
0.53% EFA
0.47% IEFA

米国社債+国債 4.54%
1.62% LQD
1.28%  TIP
0.84% TLT
0.80% HYG

新興国債券 0.71%
0.71% EMB

金 0.96%
0.62% GLD
0.34% IAU

他 12.33%
12.33% ほとんど米国個別株

新興国株式により積極的になりました。
VWOの取得単価が大きく下がっており
高く買ったVWOだけ売ったのかな・・・?よく仕組みがわかりません。
33ドルで買ったならチャイナショックの底値を当てて買ったということなんですが、天才だからきっと余裕の芸当なんでしょう。
他に先進国(北米以外)株式、米国社債+国債、新興国債券、金に分散しており、米国株式のポジションを相当減らしています。
その他の12.33%を仮に全部米国個別株と仮定すると、米国株ETFと合わせて
米国株にとっているポジションは全体の34.5%です。
レイ・ダリオはバフェットのような米国株オンリー型と違って、グローバル・マクロ戦略により世界全体の金の動きを予測しながら、割安な地域、資産に資金投入するタイプの投資家です。
その彼がこういうポジションを取っている事実は注目しておいたほうがいいかもしれません。
また、ETFの比率が非常に高いことから、個人投資家が真似しやすい投資法と言われています。

株式においては大枠で、米国、先進国(北米以外)、新興国の3つに地域を分けて投資するようです。
金および債券を除外したポジション内の株式比率は
 新興国株式 57.76%
 米国株式 34.50%
 先進国(北米以外)株式 1.53%
となっていることから
新興国株式:米国株式:先進国(北米以外)株式=61.6:36.8:1.6
となっています。

VTI、VWO、VEAを使えば、僕達でもレイ・ダリオと同じタダ同然の維持手数料で、お手軽に同じことができるのですごい時代ですね・・・
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iFreeから超低コストのS&P500インデックス発売か

iFreeからS&P500インデックスが信託報酬0.243%で今月末に出るという噂が回ってきました。
インデックスファンドを取り巻く環境は年々よくなっていきますね。
ぼくのように超低コストかつある程度地域を分けた投資が好きなETF組も数年のうちに欲しい商品をインデックスファンドで選べる状況になるかもしれません。
今はまだ自分にはETFのほうが使いやすいですが。
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シーゲル教授の本を曲解して「新興国は成長の罠があるから米国100%」派には悲報 シーゲル教授が新興国など国外投資を推奨

ロバート・シラー vs ジェレミー・シーゲル

Yahoo financeがシラーとシーゲルの愛すべきじいさんコンビにインタビューしています。
面白いのは、50年来のマブダチらしい二人のイチャイチャぶり、あとは、普段、弱気派シラー、強気派シーゲルとしてならしてますが、実際は二人とも主だった主張はおおよそ共通している点でしょうか。

さて、リンク先記事にも書いてありますがインタビューでこんなやりとりがあります。
シラー教授が、そもそも、主要市場の中で米国のCAPEが一番高い、米国外に資金の逃避先はいくらでもありバリュエーションは低い、この点に関してはシーゲルも同意すると思うが。。。と話を振ります。
それに対してシーゲルは、そもそも株式市場の半分は米国外だ。中国などエマージングマーケットの成長率は良く、バリュエーションが安い。と話しています。

再三、このブログでは再三主張していますが、成長の罠の意味を曲解しないことです。
シーゲル教授が著書の中で触れたのは、高成長の中国が一時期バリュエーションで割高になりすぎた状況に触れて、期待で株価が押し上がられたところに投資すべきではないと言っただけです。
今のアマゾン株のような状況です。

結局、シラーも、シーゲルも、往年のテンプルトンと言っていることはかわりません。
世界中のマーケットに目を向けて、将来性があり割安のところに投資をすべきであり、それは米国に限定する必要はないと言っているのです。
そしてこういった著名人の意見がだんだん浸透すれば、今割安の国への資金流入が止まらなくなり、いずれそのマーケットが割高になります。
その時は逆張りバリュー投資家は新たな獲物を探せばいいのです。。。



それにしてもアメリカ人の英語、とくにシーゲルの英語は聞き取りずらいですね。
インドやシンガポールの英語ならおおよそわかるのですが、いまだにアメリカ人は何話してるのかさっぱりわかりません。
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新興国と人口増加率とETF このあたりに関する興味深いデータとブログについて

ピクテのグローバル・マクロ分析動画は素晴らしいです。
あの動画を見るとしみじみ、もっと勉強を頑張って良い大学に行って、ピクテに入社して、そういうことに関われる仕事がしたかったと思います。
30前後で気づいたんですが、ぼくのやりたかったことはそっちだったんですね・・・
ただ、投資には良いところがあります。
自分の(小さな)資産を運用するかぎりは、誰でも好きなだけ勉強して、それを実践できるんです。
たしかにブリッジウォーターやピクテに入社する人生は叶いませんでしたが、自分の資産を運用する小さな機関投資家(笑)、専業投資家としては生きていても誰もとめないわけです。
はやく資産を大きくしてリタイアして好きなことを仕事にしたいですね。

さて、新興国の株式と人口動態に関する議論は、非常に好きで、よくネットでそれに絡むような記事を探しています。
今回のたぱぞうさんの記事も面白かったですね。
たぱぞうさんの記事にコメントしたかったのですが、いろいろ書きたいことがあって、そうだブログに書こうと思い直しました。
記憶にとどめたいポイントもいくつかあるので自分用のメモの意味もあります。

子どもの数の推移から分かる投資適格国とは
※たぱぞうさんの人口増加国に関する記事

この記事で触れられている「人口増加国株式に投資する商品」ですが、こういった商品が考えられます。

iTrust新興国株式
簡単にいうと新興国インデックスから主に人口停滞国の中国、台湾、韓国、ロシアを取り除いたインデックスです。
思想は完全に噛み合っています。
欠点は維持手数料。

グッゲンハイムMSCIエマージング・マーケット・イコール・ウェイトETF(EWEM)
ishipponさんの必見記事。
均等加重株価指数のETFです。
一般のVWOやEEMは中国韓国台湾の東アジア新興国3強が半分前後を占めてしまいます。
しかしこの均等荷重株価指数を使うことで、人口停滞国の割合が大幅に圧縮され、人口増加国の割合が多いインデックスになります。
もんだいはそこそこ高い維持手数料と、そもそもどこで売っているかわからないことです。
それから、グリーンブラッドが以前、米国インデックスで均等荷重株価指数を使うと時価総額加重平均より年2%リターンが改善すると指摘していましたが、EWEMはEEMに負けているという興味深い記事です。
一つの国の中での銘柄の均等荷重株価はバリュー戦略として意味があっても、国同士の均等荷重株価はバリュー戦略上は意味がないということかもしれません。(これはEWEMに意味がないという意味にミスリードしないでください。EWEMは一国への依存度を減らす意味でのリスクヘッジになっており良い考えだと思います)

iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETF
新興国の次に伸びる国々のインデックスで、実は2017年以降、人口増加のほとんどを担うのはこういった国々です。
現在ヨーロッパ新興国インデックス(というかぶっちゃけロシア)に次いで割安の地域です。
問題点は維持手数料が高い。

フロンティアマーケットは割安
※投資日記さんの、フロンティアマーケットの割安感に触れた記事

そもそもポイントは、21世紀の人口増加率はほとんどこういったフロンティア国が担うことを認識すべきです。(とくにアフリカ)
人口増加率については
ヨーロッパおよび日本→停滞~減少
新興国および米国やオーストラリアなど→微増~停滞
フロンティアおよびアフリカ→増
こうなることは確定しています。
そして経済については2017年~2050年で、BRICS+インドネシアが米国と共に世界経済の上位を牛耳ります。
そこに2050年~2100年でアフリカが存在感を増していく、というのが、現在予測されている(かなり濃厚な可能性の)未来です。
ですので、人口増加の観点ではアフリカ+フロンティアマーケット、世界シェアの面ではBRICS+米国が、今後30年間の世界経済トレンドです。
ぼくはBRICSと米国を重視しています。
BRICSは一過性のブームではなく、2050年までにかけてGDPの視点では世界経済の大半を、米国を押しのけて乗っ取ってしまうシナリオが確実視されている非常に重要な国々です。
毎回触れるのですが・・・これが米国と新興国(BRICS)を自分がオーバーウェイトする理由です。
米国とBRICSは割安ならいつでも買い増し続けると思います。

国別ETF
さて、人口増加国への投資ですが、最後の提案が、米国証券会社の国別ETFです。
問題は維持手数料が0.6~0.7%とやや高いことですが、意外と頑張っている印象ですね。
もっと安ければもっと助かりますが。
もう一つの問題は、主要国くらいしか商品がないことです。
たとえば今パキスタンがやすいですが、パキスタンを扱った商品は米国株口座にはないようです。


さて、人口増加率と株式リターンの関係ですが、投資日記さんが完全に相関しているグラフを載せています。
必見記事です。

人口と経済成長は株式リターンにとって重要

これは当然で、国に人が増えて発展するだけではなく、そもそも若い人が増え続ける国の株式市場はカントリーバイアスによる買い圧力がかかりますよね?

(逆のことをあえて素人の僕が言ってしまいましょう。老人だらけでしかも人口が減り始めたら、人も減るし、残った人も老後の資金の取崩をするし、かれらの持つ証券はカントリーバイアスにより自国の株式が多いでしょう。売り圧力がかかりませんか?これが僕がヨーロッパや日本の市場で懸念していることです。
シーゲルが著書のなかで今後先進国の老人が売った株式を金持ちになっていく新興国の人間が買い支えるので株価を維持すると、はっきり言って希望的な観測を載せていますが、どう考えてもみんな自国の株を中心に買うはずですよね。

ですので人口増加国の株式市場が有利だとして、何も矛盾はないですね。



木村昭二さんが今回の新興国の伸びについて、まるでこの話を裏付けるようなことをつぶやいています。
つまり新興国の機関投資家や個々人そのものが金持ちになってきて株価を押し上げるようになってきたので、以前のような、米国の資金の投資と引き上げによる影響が年々減り続けているのです。
中国の1997年のGDPは米国の11%でした。
今は・・・すでに米国の60%まで迫っています。
すでに、米国の60%のモノでも、金融商品でも、買う力を持っているということです。
2050年にはどうなっていると思いますか・・・

さて、実際の人口増加率をETFで見るとこのようになります。

新興国バリュエーションについての検討

これは実際に僕が時価総額荷重と各国人口増加率から電卓をたたいて出した数字です。
VTI 0.96
VPL 0.33
VGK 0.44
VWO 0.77
IEMG 0.68
主要ETFでは米国、次いで韓国を除く新興国が強いことがわかります。
FM(フロンティア)は、非常に高い数字が出ると思いますが
2017~2050年ではまだ、VTIやVWOの経済規模と比べると極小の規模です。
そのあたりも総合的に判断してポートフォリオでどういう長期的な地域バランスを考えるかということです。


さて、どうだったでしょうか。
今回は新興国と人口増加に関してかなり熱心に書きました。
とくにグローバル・マクロと新興国株式に興味がある人の参考資料になれば嬉しいです。
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