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新興国株では民間企業に投資したい

新興国株、とくに中国周辺経済圏や、東アジアハイテク国の株式は
米国にくらべて依然割安で放置されており魅力的と思います。
とくにコロナの対応を通して東アジア国の強さがひかり
株式パフォーマンスの流れも今年から大きく変わったというのは十分にありえるシナリオと思っています。

新興国株を論じるとき、もはや東アジアハイテク国と
資源国(ロシアやブラジル)を同列に語るのは相当に無理があるように感じ
各ファンドやETFでひとまとめにされているため
ある程度値動きが同調するという特性はあるでしょうが
経済の実態自体はもう切り離して考えるべきときとおもいます。
つまり、新興国株式投資に強気だ、という言葉は、すでに何かおかしく
資源国の株式にリバウンドがあるはずだというのと
中国や台湾韓国への情報系や半導体の主役シフトが進むはずだというのは
もう完全に別の話ではないかということです。
ぼくはどちらかというと後者の意味での新興国株が好きです。
資源国ではロシア株ETFには唯一投資していますが
これはあまりにも格安かつロシアが低インフレ、利益を配当で配るというカルチャーから、キャッシュフローマシンとして投資を前から好みますが
新興国経済が2010年代以降では強くなっていくのだろうから
大きくエクスポージャーをとりたいというのは
これは間違いなくロシアの話はしていません。

新興国株式に投資するとき、なるべく国有企業には投資せず
民間企業に投資するようにしています。
ERUSはしかたなく国有企業だらけのETFとして買っていますが
新奥能源、阿里巴巴、TSMCは、すべて民間です。
新奥能源は中国の大手ガスでは唯一の民間企業です。

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新興国株式では民間と国有では有意に民間のほうが株式リターンが高くなるとされています。
(まあ、先進国企業でも国有企業株なんていりませんが…)
たとえばどうでしょう、日本の市役所や県庁の株があるとして
リターンや配当が高く出そうでしょうか。
単純な話で、株主のほうを見てない会社というものに投資をしてはいけないと思います。
株価を押し上げ配当を出すことを目標の一番にしてない会社に投資してもしょうがないですね。

そういった点で、たとえば日本製鉄なんかが工場撤退ニュースで、地域の雇用を、とか保障を、とやっているでしょう、あんな会社に投資してリターンが出るでしょうか。何に株主の金を使ってると思います?(まあマグレで出るかもしれないですが)
あるいはあきらかに株式を保有する創業者一族の資産保全のためにPBR0.2でずっと放置されてる地方の会社とか、会社が解散したら5倍になるといっても一生解散する気も保有不動産売る気もないでしょう、資本主義の力学が働いてないということです。

新興国でもTSMCや阿里巴巴のような企業カルチャーの銘柄を買うべきと今ではおもっています。
EPSや売上高を増大させ続けること、配当を出すことにばかり躍起になっている会社です。
まわりを取り込み増え続けるアメーバの化け物みたいな会社です。

何年間も投資してきて、2013年から新興国株式を好み、ずっと株価は報われずヨコヨコのままでした。
その間、新興国株の調子が悪かったわけではないんですね。
すごい会社はいくらでもEPSを増大させ続けました。
世界への影響力を増やし続けました。
つまり新興国株はそのあいだも進化していました。
ただ指数はクズをあまりにも多く保有しているのではないか。
それが米国株式との致命的な差かもしれない。
今ではそう思っています。


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プロフィール

靴磨きおじさん

Author:靴磨きおじさん
1984年うまれ
2011年に就職
2013年1月からインデックス投資をはじめる
2016年12月から個別株投資をはじめる

リスク資産運用成績
※円建て手数料および税金差引後実測値でディーツ簡便法に近い式を使用

2013年 +20.7%
2014年 +25.5%
2015年 +0.2%
2016年 -0.9%
2017年 +15.0%
2018年 -17.2%
2019年 +25.6%
2020年 +12.5%

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