FC2ブログ

ETFを使った株式投資

10月後半のハワード・マークスのバロンズインタビュー

先月末にハワード・マークスがバロンズのインタビューに答えたのですが
一部面白かったのでメモしておきます。


10月後半のハワード・マークスのインタビュー(一部抜粋)

Q:新著では、積極的な時とディフェンシブな時との調整が極めて重要だと書かれている。現時点で投資家
はどうすべきか?
A:私にとって重要な問いは、攻撃すべきか守るべきかだ。今は守りの時で、100%ではないが守勢に重きを
置くべきだ。機会を逃すことよりも、資金を失う方を心配する(具体的な発言は避けたが、現金を保有する
ことや借り入れを避けること以外にも、下落相場でアウトパフォームしてきたミューチュアルファンドを選
ぶことも今の時期を安全に切り抜ける方法の一つだと述べた)。

Q:サイクル上のどこにいるかを判断する際、留意しておくべき重要な点は何か?
A:2~5 年の期間で考える時、攻勢と守勢の配分を適切に行うことこそ最も重要な決定事項となる。攻勢と
守勢の関係を適切に定めたなら、あとは何を選んでも構わない。米国株式であれ外国株式であれ、グロース
であれバリューであれ、何であれポートフォリオをディフェンシブにするか、あるいはもっと積極的にする
かに関しての調整を間違うと、何をしても助けにならない。

Q:バリュエーションより重要か?
A:銘柄選別よりもかなり重要だと思う。2005 年や 2006 年に慎重になり、2008 年後半から 2009 年前半に
積極的になってさえいれば、他のことはあまり重要ではない。2008 年後半であれば、成功に必要だったのは
投資資金と確信だけだ。その確信の出所は投資環境の理解だろう。私はこれを市場の体温を測ると言ってい
る。例えばニュースの扱い方で、好材料にのみ執着し、悪材料を無視しているとか、その逆だとかというの
もある。買収案件は買い上がっているか、買われ急いでいるかとか、新しいファンドにすぐに資金が集まる
かとか、私がパーティーに呼ばれた場合に私の話を聞きたがるか否かとかいうのも目安になる。

Q:市場のサイクルを本当に査定できる人がいるか?
A:本当のことを言えば、投資は簡単ではない。誰もがもうけたいと思っているのだから、競争が激しい。
しかし、規律を守り、研究し、感情を抑えることができるなら投資はできる。本当に重要なカギの一つは感
情を抑えることだ。全てのことが共謀して判断を誤らせようとしており、何もかも好調で価格が高い時に買
い、事態が悪化して価格が下落している時に売る羽目になりがちだ。本来すべきこととは全く反対のことを
やってしまうのも感情ゆえだ。われわれは抵抗しなければならない。


重要な点があります。
ハワード・マークスは、ある程度、マーケットサイクルを読むべきと主張する投資家です。
つまり大きな流れとしてのタイミング売買によって、アウトパフォームできる、資産の下落を防げるという考えです。
その前提で彼の発言を読む必要があります。

現在をリスクを落とすべきとき、つまり
・株式や高リスク資産の比率を落とす
・キャッシュや同等の資産を持つ
・レバレッジを解消する
・下落相場に過去つよかった投資信託を選好する
といった点を推奨しています。

米国株or米国外株
バリュー株orグロース株
良い銘柄のピック

こういったことよりも、その前段階の、ディフェンスに振るか(そもそも株式を減らすか)
といったこと、大枠でサイクルのどこにいるか、ということのほうが遥かに重要だと言っています。
そして、記者が決定的なことを聞きます。
現在がサイクルのどこか、言い当てることは可能か?
これに対し、研究する・規律を守る・感情を排除する、これにより可能であるとしています。
それが、どのレベルの人物にとって可能と思う、なのか、はかりかねますが・・・
何もかもがうまくいき価格が上がっているときには売り、すべてが悪い状況で価格が下がるときに買えとのことです。

マーケットサイクルへの対峙のしかたにも方法があります。
もっとも安全なのは、どの位置にいても、価格変動が少なる分散されたPFを持ち、変えないことです。
これは一番たしかで地味なやり方です。
テクニックはいりません。
結果の確実性は高い。

靴磨きおじさんが実践するのは、サイクルのどの位置にいても、株式を非常に大きく持つ方法です。
これは、期待されるリターンを、分散する方法より高くします。
また、テクニックはいりません。
しかし価格変動が最も大きくなり、感情をコントロールすることが要求されます。
結果の確実性は20年ほどのスパンで見れば高いですが
1年や2年でお金が1/2や1/3になる恐怖に打ち勝つ必要があります。

最後の方法は、ハワードマークスのいう、マーケットサイクルのなかでどこにいるのかを判断する方法です。
これはもっとも難しく、勉強が必要で、テクニックを要します。
うまくいくかはわかりません。
うまくいけば、ハワード・マークスや多くの有名投資家のように巨万の富を築けます。

個人的には、精神的に負荷を嫌う人は1つ目の方法
負荷を受け入れて、大きな変動とリターン期待値を受け入れる人は2つ目の方法を推奨します。
スポンサーサイト
  1. グローバルマクロ戦略に影響する投資家の発言・ポジション
  2. | コメント:2
<<バリュー投資家の3Q13F | ホーム | クラーマンやバフェットが好む消費者金融Synchrony Financialについてメモ>>

コメント

はじめまして。
前々からひっそり応援していました。
コメをしようとはしていましたが、主さんは長期投資ですので転機が来るまで控えていました。
ついに新興国が垂れてしまい、ダウも10年上げ続けた反動なのかそれとも終わりなのかという状況ですが、
今後の見通しはどのように考えていますか?
10年ごとに危機は起きていますし、識者の間でも来年が危ないと言われるようになりました。
新興国投資に重点を置いている方々にとっては辛い展開なのが正直な所かと存じます。
それでも戦略は変わらず長期ホールドでしょうか?
  1. 2018/11/14(水) 02:28:53 |
  2. URL |
  3. ゴールドバーグ #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

ゴールドバーグさん

はじめまして。
コメントうれしいです。
今後の見通しについてですが、わかりません、というのが自分の考え方です。
多くの専門家の意見をみると、来年か、2021年くらいまでに景気後退サイクルに入るのが一般的な見解だと思います。
米国債券の逆イールドをみてから株式のポジションを減らすのが一般的な戦略かと思います。
そのうえで、自分には正しくサイクルを予想することはできないので、株式をホールドするというのが自分のルールです。
景気後退後に数年後に評価額が回復するなら、長期的には株価の下落はないのと同じだからです。
その間に買い増せば、おつりももらえます。
もう一つは、新興国株式のリターンがぴったり米国に追従して落ちるという確証がない点も気になります。
ピーター・シフのような人が主張していることです。
そうなるかもしれないし、ならないかもしれないということです。

長期的には割安の地域にオーバーウェイトすることでプラスの実質リターンが出るので、変わらず株式をホールドします。
見通しがわかり、株式の比率を変えるという戦略は
下がるタイミングと上がるタイミングが大枠でわかるという考え方です。
ところが自分は、自分の実力では少なくともわからないと思っているので、これを採用しないということです。


> はじめまして。
> 前々からひっそり応援していました。
> コメをしようとはしていましたが、主さんは長期投資ですので転機が来るまで控えていました。
> ついに新興国が垂れてしまい、ダウも10年上げ続けた反動なのかそれとも終わりなのかという状況ですが、
> 今後の見通しはどのように考えていますか?
> 10年ごとに危機は起きていますし、識者の間でも来年が危ないと言われるようになりました。
> 新興国投資に重点を置いている方々にとっては辛い展開なのが正直な所かと存じます。
> それでも戦略は変わらず長期ホールドでしょうか?
  1. 2018/11/14(水) 10:48:35 |
  2. URL |
  3. 靴磨きおじさん #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する