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ETFを使った株式投資

レバレッジをかけない理由①

米国株式の一人勝ちが長引いていく過程で、主にブル型のETFを使って米国株式のインデックスにレバレッジをかけることが
ブログやSNSで大ブームです。
米株界隈でも、資産全体に疑似的に3倍レバレッジをかける個人投資家も現れはじめました。
上がり続ける相場の中ではレバレッジをかけるほど得をするように見えます。
おそらく上昇相場の終盤、市場が陶酔に包まれているとき特有の現象でしょうが・・・
何度か書きましたが、なぜ自分がレバレッジをかけないか、整理してもう一度書いておきます。


一度レバレッジ型ETFに挑戦したこともある
2か月間か、3か月間か、資産の10%程度に、レバレッジETFを組み込んだ低ボラティリティ戦略を試したことがあります。
その時は野生の勘で馴染まないと思い、すぐにやめました(ちょっと利益が出ました)が
最近はより考えがクリアになったので書き出してみたくなりました。
たしか当時考えた点はこうです。
・レバレッジETFの中身がブラックボックスに感じて何が起きているか怖かった
・リスクを冒してまでリターンを追求する必要性を感じなかった
・そんなに優れているのに自分の尊敬する投資家でこれを推奨する人間がいない点に違和感を感じた
問題を、信用取引、借金によるレバレッジと、レバレッジ型ETFによるレバレッジにわけて書き出します。

①信用取引・借金によるレバレッジ
まず第一に、仕組み上、資産がマイナスにふれる構成で資産を運用する必然性はなんでしょうか。
たとえば株式100%でのリターンが5%だとして
資産がマイナスになって人生が破綻するリスクをかかえてまでリターンを10%にしたい理由はないんでしょうか。
個人的にはここで話が終わります。が、もう少し話をします。

シーゲルは最大で1.39倍までレバレッジを許容
シーゲルは著書の中で、30年運用で、最大限リスクをとりたい投資家の場合、1.39倍まで株式にレバレッジをかけられると示しています。
1.39倍レバレッジをかけると、暴落が70%を超えると借金を負うか、ロスカットするか知りませんが
いずれにせよ資金がなくなり破綻します。
70%の暴落は想定していないということです。
(多くの国が80%以上株式暴落を経験し、米国自身も1929年にしていますが)
いずれにせよこの本ではどの程度のコストで借入できたらが明記されてないですが・・・
まず、そのようなリスクを負ってまでリターンを1.39倍にしたい理由はなんでしょうか。

バフェットは調達コスト0で1.5~1.6倍レバレッジをかけているとされるが個人投資家は真似できない
バフェットはレバレッジを1.5~1.6倍かけた運用をしていたとされ
それをもって個人投資家にもそれが適しているという意見もみますが個人的には賛同できません。
まず第一にバフェットの運用にかけるレバレッジのための資金調達です。
これはフロートといって、彼の子会社の自動車保険会社の保険料です。
ようは保険料を徴収してから、自動車事故などで支払い発生するまでにタイムラグがあるので
そのしばらく行く場所なく浮いている資金を運用しているだけです。
借入コストがありません。
ずっと先に利子なしで身内に支払う、いうなればお母さん銀行から借りたお金なのです。
そんなものは自動車保険会社を経営していなければ手に入りません。
第二に我々はバフェットではない。
オックスフォードの経済学部を首席で卒業した著名投資家のガイ・スピアは著書の中でバフェットに初めて会った時のことを
信じられない頭脳だと思った、まるで脳の階層が5にも6にも分かれていて同時に動いてるみたいだった
自分もオックスフォードの首席なので彼のような投資家になりたいと思っていたが思い上がりだった、と回想しています。
スピアはその年にイギリスの大学を卒業した人間の中で経済に関してピカイチの頭脳をもった天才でしたが
バフェットは70兆人の中でもっとも資産運用がうまい超人類的な頭脳を持つ一人なのです。
バフェットが1.6倍レバレッジをかけて数十年間、破産したことがないからといって
自分も同じようにできるというのは完全な思い上がりです。
100mを9.6秒で走れないことはストップウォッチ1つで気付くのでボルトと自分の差は容易にわかりますが
バフェットと同じような銘柄選定や年20%のリターンを出せるかどうかはストップウォッチ1つではわからないので
多くの人がオーバーコンフィデンスに陥ります。


②ブル型ETFを使ったレバレッジ
こちらが多くの人間が今はまっているタイプのレバレッジのかけかたです。
以前自分がためしたのがこちらです。
3倍のブルであれば指数の日足3倍がかかります。
こちらは指数が1日に33%暴落しなければ資産額はマイナスに到達しないし ※1日にそんなに落ちることはないかと思います
(仕組みは知りませんが)それ以上落ちても評価額はマイナスにならないみたいですので
借入をしてのレバレッジよりはるかにマシです。
以前やめるときに、何が起きているかわからないブラックボックスを運用することに恐怖を感じたとブログに書いた気がしますが
最近になって勉強して、(ブログでも触れましたが)日足3倍のレバレッジのかけ方がなんとなくわかりました。
それによるとレバレッジをかけた分だけ、指数の動きを3倍に増幅するために先物を毎日買って、売っているこのことのようです。
これについては多くのレバレッジETFを実際に運用している人がブログなどで検討しているので
そっちを見てください、というところですが、はやい話がレバレッジをかけた分だけ米国の政策金利に近い利息を毎日払うようです。
つまりこの世にはやはりフリーランチはなかった、という・・・

・ブル型ETFのレバレッジは金利を支払うコストを背負っている
・債券との逆相関をそこまで絶対的な事実と思っていない
・自分の尊敬する投資家達がこの手法を推奨するのは見たことがない
・そこまでの条件を押しのけてリターンを底上げする必要性を感じない

これらのことを考慮すると自分にはレバレッジをかけた運用は不要だという結論は、引き続き変わりません。


※なんと拍手が11件もありました。おどろきました。ありがとうございます。
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コメント

教えてください

「レバレッジをかけた分だけアメリカの政策金利に近いコストを払っている」の意味がわからないのですがどう言う意味でしょうか?
ETFなら信託報酬があってその金額しか払わないと思うのですが違うんですか?無知な私に教えていただけると幸いです。
  1. 2018/09/12(水) 19:12:27 |
  2. URL |
  3. ゆうちゃん #-
  4. [ 編集 ]

Re: 教えてください

けっこう重要なポイントだと思うので次の記事で返答かきます

> 「レバレッジをかけた分だけアメリカの政策金利に近いコストを払っている」の意味がわからないのですがどう言う意味でしょうか?
> ETFなら信託報酬があってその金額しか払わないと思うのですが違うんですか?無知な私に教えていただけると幸いです。
  1. 2018/09/12(水) 21:02:13 |
  2. URL |
  3. 靴磨きおじさん #-
  4. [ 編集 ]

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