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ETFを使ったグローバルマクロ戦略

読書感想文 ガイ・スピアの『勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語』

ガイ・スピアのこの本は、具体的な投資手法の本ではないと以前から聞いていたので
いままでスルーしていました。
しかし尊敬するブロガーの小塚さんに薦められ、自分の人生にとって良い影響があるのではないかと考えるに至り読んでみました。
結果として、自分はこの本に大きな影響を受けそうです。
それは投資手法ではなく、もっと生き方とか、働き方とか、ものの考え方とか、そういった話です。
とても深く共感しました。
(スピアが自分と同じ障害をもっていることも影響していると思いますが)
このような本は特別なので、ほかの人が読んだとき、自分と同じように強く影響されるとは思いません。
大切なのは自分にとってはどうか、かと思います。
自分が生き方についていままで強く影響を受けたと考えるのは宮崎駿なのですが
(それは人間のとらえ方や自然のとらえ方、生死間という類のはなしです)
仕事や生活、投資面では、自分にとって、スピアのこの本が、メンターとなる大きな意味をもつと感じました。

内容はスピアが挫折したこと、失敗したこと、どう考えて生きるべきかです。
とても真摯で謙虚に書いていたのに好感を持ちました。
靴磨きおじさんは読むのがとても遅い人間なのですが、めずらしく夢中になって、1日と少しで読み終わってしまいました。
線を引いてメモした部分が多大な量になってしまったので、自分では人生で何度も読み返すでしょうが
ここにもそのうちの一部を書いておきたいと思います。
7割自分のためのメモです。

・57ページ
セコイアファンドを500ドル買った時、目的はもうけることではなく年次総会に参加し
尊敬に値する人とかかわることで人生が良くなると考えていたから。
そんけいする会社のある世界に身を置くことが違いを生む。

・74ページ
たとえば、あきれるほど過大評価されたハイテク株で友人が大儲けしたが、
バブル崩壊直前に売り抜けたとする。
このようなとき私たちは自分の中で膨らんだ感情を認識することが重要だ。
それがわたしたちの判断をゆがめ、合理的な判断を下す能力を混乱させる元凶だからだ。


・115ページ
バフェットに受けたアドバイス
「正しいことをしようとしても、それが慣習的でないと、みんなが必ず止めようとするんですよ」
外なるスコアカードではなく内なるスコアカードに常に従って生きることの大切さについて。

・118ページ
バフェットがパブライとスピアにレバレッジのリスクを冒す必要はないというエピソードを話した後に言った言葉
「君たちのパフォーマンスが、平均をほんのわずかでも上回っていて
収入の支出を上回っていれば、いずれかならず金持ちになります。忍耐さえあればね。」

このときパブライ達もすでに金融業界で名前が有名になりはじめていた時期で
バフェットとのランチを65万ドルで落札するクラスの富豪であるので
金持ち、の意味も、かなりの金持ちを意味すると思われる。
なので、1億や2億を目指すなら、毎月貯蓄を投資し、平均の成績を取れば容易、という話にも。

・132ページ~136ページ
2008年危機に関して多くの参考になる内容が書かれている。
家族のお金の約半分が消えた(株式の現物ロングしかせず、また債券もなかったようだ)

私は長期投資家として、当時も今もマーケットのタイミングを狙わないことにしている。
タイミングを計るのは不可能なことだし、少なくともわたしには無理だと思っている。
それから私は保険をかけないことにしている。(空売りやプット)
それをすればファンドのボラティリティを下げることはでっきいるが、長期的なリターン率も下がってしまうからだ。


借金をしない、車もリースしない、ローンも組まない、家は賃貸住宅
同様に投資でも冷静な判断力を損なうので借金はしない。

危機が最高潮に達し、生涯のたくわえの半分近くが消えてしまったとき
父はわたしに少し解約すべきかと聞いた。
私は、株を売るには最悪のタイミングであり、ここで現金を引き出すならば掘っ建て小屋に住んだほうがマシだと答えた。


・150ページ
ROIやPERを投資の本で学ぶのもいいが、投資家の最大の弱点は脳であり
行動経済学や神経経済学が重要であるという話。

・152ページ
38歳の時、ADDと診断され、生活でそれから様々な工夫をしている話。
おそらく薬物療法はせずに自分の症状とつきあっているようです。
大きな時計を置く、机の整頓、物の置き場を決める、などの基本的な対策。
また仕事で精神を乱されない環境作り、情報端末を不用意にみないことにとても苦心している。

(脳の合理的な決定を邪魔する要素について)ほんとうは不要なリスクをとらずに
妥当な複利の力で資金を増やすことを静かに集中すべきなのに
極端な富が近くにあるとホームラン狙いの投資に手が出したくなるかもしれない。


・159ページ
スピアとパブライがかなり真剣に通勤時間について議論したことがあるらしいですw
10分~20分が理想とのとこ
生活の質を向上させる近さでありながら、仕事とプライベートを区別できる遠さ
メンターの言葉なので従いたい

・160ページ
趣味、とくにスポーツについて
もし事務所に閉じこもって株の分析だけをしていたら、判断やリターンの悪化ばかりか
健康、家族との生活すら悪化する。

・161ページ
スピアも、パブライも、バフェットも昼寝する
頭がすっきりするし自分をリセットできる

・166ページ
2008年、マーケット崩壊のときわざと何日間もブルームバーグの電源を切った
最近でも何週間もブルームバーグ端末をみないことがある

・190ページ
多くの投資家が毎日毎分株価をみるが、バフェットもいうように
5年もつつもりで買うなら、1年間みなくて良い
スピアがもし投資家への報告義務がなく自己資金のみ運用するなら4半期に1回か、1年に1回しか株価は見ないシステムを作る

・191ページ
毎日株価をみると下がる日の日数はかなり多いが
1年に1回しか株価をみないとほとんどの年はあがっている
人間は損失には利益の2倍の苦痛を伴うことから
苦痛により誤った売却をすることを減らすために株価を見る回数を減らすという考え方

・206ページ
マーケットの価格変動を見たくないので前日に注文しておいて
マーケットの取引時間中には売買しない
個人投資家なら、たとえば、予約注文とか、マーケット開いた瞬間に注文するようにするとかいいかも

・207ページ
買った株は半値になっても、冷静な判断で売買するために2年間は売らない
逆に買うときは半値になっても欲しい銘柄、耐えられる量だけ買う

・209ページ
コミットメントの一貫性の原則の弊害をさけるため、今のポジションについてコメントしない。
※しかし自分個人の考えとしては、あえてコミットメントすることで不要な売買を減らしたり
自分の考えを整理できるメリットも感じています。
コミットメントしつつ、誤りがあったら、すばやく前言撤回し間違いを認める身軽さが必要かもしれません。
たとえばロシア株は悪い投資先と、勉強をすすめるうちにある日気づいたfら
いうことかわるのはダサいとか言ってないでとっとと売れという話です。

・218~220ページ
チェックリストについて、70項目くらいらしい。
「割安か」「ROEは高いか」というようなリストは間違っている。
パイロットのリストに「行き先は南か」とは書いていない。
具体的な失敗に基づいて、自分が見落とした経験のリスト

・228ページ
タッパーウェアについて
実は高ROA低PER戦略でリストにタッパーウェアが当時ひっかかった
スピアもROEの高さと心理トリックをついた販売法に驚いている。
しかし、90年代末に、スーパーに安いタッパーが並んでいたとき
50ドルでタッパーを買うほど製品は魅力的だったか?
すごく当たり前のところでスピアも失敗していた。

・237ページ
食品会社の投資
経営者にほれ込んで、当たり前のPERとPCFRというチェック項目の割高さに目をつむった。
しかし熟練したバリュー投資家なら、60~70%の値段なら買っただろう。
知識がない分、安全域が間違っていても良いリターンを生む。

・245~246ページ
パブライが自分の親しい人に、してあげられることはないか、という基準で生きている点への感銘
バフェットが愛され、愛して与えられる人生でなければ、最悪であると考えていること。
生き方について。
ともしれば自己啓発みたいに聞こえるが、そうではないと共感しました。
どちらかというとスピア本人は利己主義者で、だからこそバフェットやパブライにメンターとして強くひかれています。
詳しくは気になったら読んでみて。

・267ページ
幼少期や親の生活が自分の投資戦略に影響する話。
スピアも幼少期の経験などからレバレッジをかけない、とてもよくわかる。(自分も一緒なので)
なおスピアは人生で3回だけ空売りしたが、怖かったとのこと。


株価を年に1回しか見ないというのはもしかしたら難しいかもしれない
というのも、4半期に1回程度買付したいので
そのときにもっている個別株のどれかが安くなっていないか
新興国が安くなっていないか、米国が安くなっていないか、知りたくなるからです。
しかし、各個別株の状況と、あとはわたしのPERや、世界のCAPEを見るサイトでざっと確認して
さっと買い付けるくらいでいいかもしれません。
もう一つ、本当に大きな暴落がきたら、SNSやブログはあえてやらずに、淡々と安くていいものを買い付けたほうがいいと思った。
ブログには、1月に1回くらい、毎月買い付けてます、と報告するくらいでいいでしょう。
退場したと思われたら癪なのでw

本当にいい本でした。
これからも何度も読み直したいし多くの推薦図書も読んでいきたい。
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  2. | コメント:1
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コメント

投資環境を整える点で、内向性外向性スペクトラムが参考になるかもしれません。一般向けですとスーザンケインの書籍やTEDトークが有名です。
  1. 2018/09/21(金) 04:39:28 |
  2. URL |
  3. ユーリ #-
  4. [ 編集 ]

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