靴磨きおじさんの米国ETF投資

新興国と人口増加率とETF このあたりに関する興味深いデータとブログについて

ピクテのグローバル・マクロ分析動画は素晴らしいです。
あの動画を見るとしみじみ、もっと勉強を頑張って良い大学に行って、ピクテに入社して、そういうことに関われる仕事がしたかったと思います。
30前後で気づいたんですが、ぼくのやりたかったことはそっちだったんですね・・・
ただ、投資には良いところがあります。
自分の(小さな)資産を運用するかぎりは、誰でも好きなだけ勉強して、それを実践できるんです。
たしかにブリッジウォーターやピクテに入社する人生は叶いませんでしたが、自分の資産を運用する小さな機関投資家(笑)、専業投資家としては生きていても誰もとめないわけです。
はやく資産を大きくしてリタイアして好きなことを仕事にしたいですね。

さて、新興国の株式と人口動態に関する議論は、非常に好きで、よくネットでそれに絡むような記事を探しています。
今回のたぱぞうさんの記事も面白かったですね。
たぱぞうさんの記事にコメントしたかったのですが、いろいろ書きたいことがあって、そうだブログに書こうと思い直しました。
記憶にとどめたいポイントもいくつかあるので自分用のメモの意味もあります。

子どもの数の推移から分かる投資適格国とは
※たぱぞうさんの人口増加国に関する記事

この記事で触れられている「人口増加国株式に投資する商品」ですが、こういった商品が考えられます。

iTrust新興国株式
簡単にいうと新興国インデックスから主に人口停滞国の中国、台湾、韓国、ロシアを取り除いたインデックスです。
思想は完全に噛み合っています。
欠点は維持手数料。

グッゲンハイムMSCIエマージング・マーケット・イコール・ウェイトETF(EWEM)
ishipponさんの必見記事。
均等加重株価指数のETFです。
一般のVWOやEEMは中国韓国台湾の東アジア新興国3強が半分前後を占めてしまいます。
しかしこの均等荷重株価指数を使うことで、人口停滞国の割合が大幅に圧縮され、人口増加国の割合が多いインデックスになります。
もんだいはそこそこ高い維持手数料と、そもそもどこで売っているかわからないことです。
それから、グリーンブラッドが以前、米国インデックスで均等荷重株価指数を使うと時価総額加重平均より年2%リターンが改善すると指摘していましたが、EWEMはEEMに負けているという興味深い記事です。
一つの国の中での銘柄の均等荷重株価はバリュー戦略として意味があっても、国同士の均等荷重株価はバリュー戦略上は意味がないということかもしれません。(これはEWEMに意味がないという意味にミスリードしないでください。EWEMは一国への依存度を減らす意味でのリスクヘッジになっており良い考えだと思います)

iシェアーズ MSCI フロンティア 100 ETF
新興国の次に伸びる国々のインデックスで、実は2017年以降、人口増加のほとんどを担うのはこういった国々です。
現在ヨーロッパ新興国インデックス(というかぶっちゃけロシア)に次いで割安の地域です。
問題点は維持手数料が高い。

フロンティアマーケットは割安
※投資日記さんの、フロンティアマーケットの割安感に触れた記事

そもそもポイントは、21世紀の人口増加率はほとんどこういったフロンティア国が担うことを認識すべきです。(とくにアフリカ)
人口増加率については
ヨーロッパおよび日本→停滞~減少
新興国および米国やオーストラリアなど→微増~停滞
フロンティアおよびアフリカ→増
こうなることは確定しています。
そして経済については2017年~2050年で、BRICS+インドネシアが米国と共に世界経済の上位を牛耳ります。
そこに2050年~2100年でアフリカが存在感を増していく、というのが、現在予測されている(かなり濃厚な可能性の)未来です。
ですので、人口増加の観点ではアフリカ+フロンティアマーケット、世界シェアの面ではBRICS+米国が、今後30年間の世界経済トレンドです。
ぼくはBRICSと米国を重視しています。
BRICSは一過性のブームではなく、2050年までにかけてGDPの視点では世界経済の大半を、米国を押しのけて乗っ取ってしまうシナリオが確実視されている非常に重要な国々です。
毎回触れるのですが・・・これが米国と新興国(BRICS)を自分がオーバーウェイトする理由です。
米国とBRICSは割安ならいつでも買い増し続けると思います。

国別ETF
さて、人口増加国への投資ですが、最後の提案が、米国証券会社の国別ETFです。
問題は維持手数料が0.6~0.7%とやや高いことですが、意外と頑張っている印象ですね。
もっと安ければもっと助かりますが。
もう一つの問題は、主要国くらいしか商品がないことです。
たとえば今パキスタンがやすいですが、パキスタンを扱った商品は米国株口座にはないようです。


さて、人口増加率と株式リターンの関係ですが、投資日記さんが完全に相関しているグラフを載せています。
必見記事です。

人口と経済成長は株式リターンにとって重要

これは当然で、国に人が増えて発展するだけではなく、そもそも若い人が増え続ける国の株式市場はカントリーバイアスによる買い圧力がかかりますよね?

(逆のことをあえて素人の僕が言ってしまいましょう。老人だらけでしかも人口が減り始めたら、人も減るし、残った人も老後の資金の取崩をするし、かれらの持つ証券はカントリーバイアスにより自国の株式が多いでしょう。売り圧力がかかりませんか?これが僕がヨーロッパや日本の市場で懸念していることです。
シーゲルが著書のなかで今後先進国の老人が売った株式を金持ちになっていく新興国の人間が買い支えるので株価を維持すると、はっきり言って希望的な観測を載せていますが、どう考えてもみんな自国の株を中心に買うはずですよね。

ですので人口増加国の株式市場が有利だとして、何も矛盾はないですね。



木村昭二さんが今回の新興国の伸びについて、まるでこの話を裏付けるようなことをつぶやいています。
つまり新興国の機関投資家や個々人そのものが金持ちになってきて株価を押し上げるようになってきたので、以前のような、米国の資金の投資と引き上げによる影響が年々減り続けているのです。
中国の1997年のGDPは米国の11%でした。
今は・・・すでに米国の60%まで迫っています。
すでに、米国の60%のモノでも、金融商品でも、買う力を持っているということです。
2050年にはどうなっていると思いますか・・・

さて、実際の人口増加率をETFで見るとこのようになります。

新興国バリュエーションについての検討

これは実際に僕が時価総額荷重と各国人口増加率から電卓をたたいて出した数字です。
VTI 0.96
VPL 0.33
VGK 0.44
VWO 0.77
IEMG 0.68
主要ETFでは米国、次いで韓国を除く新興国が強いことがわかります。
FM(フロンティア)は、非常に高い数字が出ると思いますが
2017~2050年ではまだ、VTIやVWOの経済規模と比べると極小の規模です。
そのあたりも総合的に判断してポートフォリオでどういう長期的な地域バランスを考えるかということです。


さて、どうだったでしょうか。
今回は新興国と人口増加に関してかなり熱心に書きました。
とくにグローバル・マクロと新興国株式に興味がある人の参考資料になれば嬉しいです。
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  1. 大事なメモ記事
  2. | コメント:2
<<シーゲル教授の本を曲解して「新興国は成長の罠があるから米国100%」派には悲報 シーゲル教授が新興国など国外投資を推奨 | ホーム | 持っている個別株のうち3つが、この2ヶ月くらいのうちに-13~-17%と急落しました>>

コメント

ぱたぞうさんではなく、たぱぞうさんですよ(๑╹ω╹๑ )
  1. 2017/08/13(日) 09:50:00 |
  2. URL |
  3. 通りすがり #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

まちがってしまいました・・・(++)
直しておいたのでたぱぞうさんに勘弁していただけるようにお伝えください。

> ぱたぞうさんではなく、たぱぞうさんですよ(๑╹ω╹๑ )
  1. 2017/08/17(木) 15:41:14 |
  2. URL |
  3. 靴磨きおじさん #-
  4. [ 編集 ]

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