靴磨きおじさんの米国ETF投資

アーリーリタイア(経済的自由)に到達するまでに 労働時間にして39% 金融資産にして31%を達成

前の記事で書きましたが、自分の場合このままバツイチ独身のライフプランで人生を進めた場合は
2027年に8000万円をもってアーリーリタイアするのが大きな目標です。
ちなみに2027年は春ボーナスをもらって4月末に会社をやめるつもりです。

さて、現在労働時間、必要資産の両面での達成度はというと・・・

・労働時間
就職は2011年春でした。
すなわち2011年4月頭~2027年4月末の193ヶ月間(16年間と1ヶ月間)を労働時間と想定しています。
すると2017年6月末現在すでに75ヶ月間働きましたので
75/193=0.39
経済的自由までの労働時間達成率39%

次に金融資産です。
名目で8000万円を貯めてからリタイアしようとしており現在資産が2500万円です。
2500/8000=0.31
経済的自由までの金融資産達成率31%

意外と序盤戦は終わっていますね。
時間にすると、中盤戦に差し掛かっているようです。
必要労働時間達成率のほうが高いのは、金融資産のほうは今まで貯めた資産が今後10年間勝手に働いてくれるはずだからです。
労働時間もすでに4割を済ませていて、あと6割を頑張れば自由の身と思えば、意外と長くないかもしれません。

昔の奴隷は自分の売買値と同じお金を稼いで最後に雇い主に支払うことで、自由になれたといいます。
まさに現在のリタイアを目指すサラリーマンにそっくりのお話です。
現代の奴隷は8000万円を貯めて最後に資本家たちに強要される労働から開放されることが可能なのです。
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  1. アーリーリタイア
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『貯金8000万円超えたし独身だから会社辞めようと思う』の魅惑

貯金8000万円超えたし独身だから会社辞めようと思う

これは・・・非常にいい!
非常にいいアイディアです!!
魅力的と言って差し支えがないです。

8000万円という額がまた、現実的で、それでいて逃げ切りできそうで、いいですね~
前から触れていますが、靴磨きおじさんも独身で人生プランが進んだ場合のアーリーリタイアについてかなり本格的に考えています。
そしてまさにそのボーダーラインが8000万円程度です。

仕事がうまくいかないで辛いおもいをするほど絶対アーリーリタイアしたいマンになる

すこし安全にポートフォリオを組んだ場合の
株式:債券現金ゴールド=60:40
というもっともスタンダードなポートフォリオを組んだ場合は
JPモルガンによる今後15年間の予測リターンを使うと
インフレ差し引き、維持手数料および配当手数料差し引き後リターンで3.0%の年間リターンと自分の計算では出ました。
(キャピタルゲイン税は含みません)

8000万円の場合、3.0%のリターンだと240万円。
ひじょうによい!ある程度安全率も見込んだうえで、なかなかに余裕を持って最低限の生活をできるところをついています。
月に20万円の生活費ですね。
ここから取り崩し時のキャピタルゲイン税を10%想定して2万円、保険と年金支払2万円、16万円が自由に使えます。
これだと年間支出+インフレ+各手数料=投資リターンとなり、ずっと資産は減りません。
まさに、ちょうど40代が独身でリタイアしたくなる資産規模です。

また記事中でもあるように、東南アジアなら結構あそんで暮らせる額です。(白人連中は向こう行くとそういう人だらけです)
靴磨きおじさんは仕事で東南アジアも多くいっており大好きです。
毎日ビーチでビール飲んでればいいのです。

先日の計算でも独身でのアーリーリタイアの最低必要予算を7600万程度と出していましたが、やはりこのあたりのラインが恐怖を感じずに安全運用で半永久的に資産を減らさない、非常に良いラインに思います。

世の中には4000万円、5000万円くらいでアーリーリタイアに踏み切る方も多くいますが
やはりなにかしら普通の人より稼ぐ手段なり、なにか特別なスキルや不動産や、親の遺産や・・・もっているひとたちです。
靴磨きおじさんはサラリーマンやめたらスキル0で自分の貯金以外何もない人間なので、そこも見越して
収入0でも生きていけるラインというのも考えて8000万円のボーダーラインは非常に妥当と思います。
唯一リタイア後に役立つスキルといったら、各国で生活しているので
その生活感覚、語学力、どこの国なら安く楽しく生活できるか知っている
こういうことくらいでしょうか、月に16万円で十分遊べる地域もいくつか知っているので、使える経験値です。

まったく稼がないで好きな国で生きていけるとわかっていれば
安心してフリーサイトや書籍でプログラミングでも勉強して
月1万円でものんびり小遣い稼ぎすることを目指せばいいのです!(いやになったら投げ出してもいいし)

8000万円の目標名目額を現在ポートフォリオから目指すと月に28万円積立で10年で達成可能です。
10年後の42歳に8000万円をもってリタイアだと、ひじょーーーーに現実的かつ魅力的。
これっきゃないでしょう!
すでに6年強仕事しました、あと10年弱仕事すればいいのです。
みえる!ゴールがみえるぞ!

というわけでそんなこと考えて自分を励ましつつ仕事します。
  1. アーリーリタイア
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仕事がうまくいかないで辛いおもいをするほど絶対アーリーリタイアしたいマンになる

いまは仕事がうまくいっていません。
部署を移動して、業務内容はほぼ一緒なのですが、上司からの評価は、「いいところもわるいところもありつつまあいろいろ頑張ってるよな」から「モチベーション低くミス多くスキルがないサボり癖があるマネージャー任さられるかよこいつに」というような感じに捉えられているのをひしひしと感じています。
ちなみに前の部署と今の部署で極端にやり方を変えたわけじゃありません。
毎日わりと一生懸命やってるつもりですが、なんでこんなことに?と仕事の疲れと共に悲しくなります。

いったい小さな会社という組織の中で、上の人に努力を認められたいと休みも夜も仕事をし、その結果あいつはやる気がなくサボってるんじゃないかなんて言われて、人生はなんなのでしょうか。
さっぱりわかりません。
アイフォンは使わないのですがスティーブジョブズのとても好きな考え方があります。


私が17歳のとき、私は次のような句を読みました。 「もし、あなたが毎日を人生最後の日のように生きるなら、いつかまさしく、その通りになる。」 それはとても私の印象に残りました、それ以来33年間、私は毎朝鏡をのぞき込み、自分に問いかけました。「もし今日が人生最後の日だったら、私は今日しようとしていることをしたいと思うだろうか?」と、そして、答えがNOの日が、何日も続くようなら、私は何かを変える必要があります。

自分はいずれ死ぬのだと考えることは、私が人生において大きな選択をするときに、自分を助けてくれる、今までに出会った最高のツールです。 なぜなら殆ど全てのこと・・・・即ち全ての外部の期待、全てのプライド、恥じをかくことや失敗への全ての恐れなど・・・これらの事は死を前にすれば、なんでもなくなり、本当に重要な事だけが残るからです。 自分はいずれ死ぬのだと思うことは、あなたが失う何かを持っているという思考の罠を避ける最高の方法です。あなたは既に裸であり、自分の心に従わない理由はないのです。


まるっきりぐうの音も出ない正論でその通りにしたいのですが、上記のような状況なので
今日が人生最後の日だったら間違いなくしたくないようなことをして、生きている状況です。
プランは2つあると思っています。

①労働そのものを、本当に自分のやりたいことに昇華させるべく、転職をする。

しかも普通の転職ではありません。
ぼくはそもそも日本の企業の労働文化が好きではないのです。
いろいろな国で出張して働くとき、その現地の技術者たちが羨ましいです。
人の人格を否定するような立ち入り発言をしない、業者や部下を怒鳴りつけない、まともに休暇をとる、アフターファイブを取る、わざわざ時間外の飲み会やゴルフに参加しない。
これらはすべて自分が求めているもので、どこの国に行っても現地社員が羨ましくてなりません。
ですので転職するなら、そもそも日系企業で働くの自体が嫌なのです。
駐在員も現地採用者もいやです。
関係ない国の、外資系企業で、海外で働きたい。
しかしそれをするには英語力も低いし、ツテもない、スキルも微妙。
しかしジョブスの言葉に従うなら自分にはこのコースが正しいということになります。
給料は月に20万円、30万円程度もらえれば、十分です。
バフェットのこの言葉も好きです。


給料が一番多くても、
打率が2割だったら
ふさぎ込んでしまいます。
逆に給料が一番少なくても
4割打てれば、
それこそ大喜びするでしょう。
大事なのは、
自分が好きな事を
とびきり上手にやることです。


いうなれば僕は、一番高い給料を提示されて、毎日打率2割で陰口をたたかれている、そんな心境です。
自分の人生が間違ってるという思いが強く強くあります。
もし毎日仕事がきつく休みがなくても、君のお陰で助かっている、よく頑張っていると思ってもらえ、職場が和気藹々としていればぜんぜん違います。
前の部署はそうだったので好きだったのですが・・・



②苦痛で高待遇の仕事を続けて最低限の金をためてとっととリタイアする


これがもう一つの選択肢です。
①は労働で好きなことを求めて飛び出す方法です。
リスクもかなりあるかと思います。
(いきなり外国に行って専門の技術者として20万円、30万円もらって外資企業で働けるかという話、日系企業への就職なら容易ですが)
対して②は我慢していれば確実に到達します。
また、「やりたいこと」が労働でなくてもよくなります。
最低限の運用成績と、あとは明日死んでも後悔しない、自分のやりたいことを特別うまくやる、ドローンで世界を撮ってまわっても、アフリカで学校を作る手伝いをしても、自由です。
この問題のもっとも大きな問題は、結婚できない、子供をもてないことかと思います。
自分で計算したこの方法に必要なコストは約7600万円程度と出ています。
しかし奥さんも一緒にリタイアする場合は1.7倍の費用がかかり、1億3000万円、さらに子供も最低限好きな大学にいかせてやりたいと思ったら一人養育費3000万円、もし妻1人、子2人で、慎ましやかに、しかし子供を大学に行かせるような状況をリターンしつつ作り出すなら1億9000万円必要です。
7600万円と比べたら、一気に非現実的な数字になります。
とすると、まともに動けるうちにとっととリタイアして自由を手にするには、家族のいない寂しい人生を選ぶという勇気が必要になります。

昔よく聞いた歌でこんな歌詞がありました。

勘違いしないでね、別に悲しくはないのさ。
抱き合わせなんだろう?孤独と自由はいつも


だれにも縛られない人は、だれからも心から愛されず、完全に自由で、孤独になります。



リタイアに必要な7600万円ですが、こう計算しました。
株式:その他(債券や金)の比率を65:35にします。
このポートフォリオの今後15年リターンが4.83%程度とされています。
配当税が年間0.54%、維持手数料が年間0.10%
よってキャピタルゲイン税を考慮しない名目年間リターンが4.20%程度です。
今後15年の日本円のインフレを年1%とします。
また、資産を現金に引き落としたときに、その10%をキャピタルゲイン税として差し引かれるとします。

次に2030年頃の日本の生活費を、いまとほとんど変わっていないと考えて
家賃65000円、その他100000円、国民年金16000円、国民保険2000円
トータルで月183000円、年間220万円とします。

最後にリタイア資産X円が必要とされる式で
X x (0.042-0.010) x 0.9 = 2,200,000
X = 76,400,000円

つまり年金保険支払で年18000円、さらにその他生活費家賃で165000円見込んでのリタイアプランなので
実際はそこまでお金を使う人間じゃないのでかなり安全にリタイアできるかと思います。

ちなみにこの資産を貯めるまでのスピードですが
現在資産2500万円、月の積立額28万円、リターンを上記のリタイア後と同じポートフォリオで持った場合と考慮して
いまから10年、2027年に42歳程度でアーリーリタイアというのはとても現実的です。
(名目資産で上記の7640万円を達成します)
あと10年と考えれば、労働時間も積立量もすでに1/3前後を達成した時期であり、あと10年ならぜんぜんやりたくないことだけど、42歳からの好きなことだけをする人生のために我慢できるかも・・・と考えています。
  1. アーリーリタイア
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株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」の2版原書The Little Book That Still Beats the Marketのまとめ⑥

・我々の初版の発行後に、ウォールストリートで非常に多くの期間が、この魔法の公式が米国外で機能するのかどうかを研究した。
あらゆる外国マーケットでこれが働くことが、彼らの研究で実証された。
しかし我々自身は米国外での魔法の公式のバックテストデータは持っていない。

・過去のさまざまな研究から、我々がPERで判断したディスカウントを、PBRやlow price to salesでスクリーニングしても
世界中のマーケットでこの公式は同じように機能するだろう。

・しかし、非常に確かなことがある。
利益に対して平均以下の取得価格で、資本に対して平均以上の利益率を得ている企業、つまり平均より優れた銘柄を買うこの戦略は
先進国でも、新興国でも、あらゆる国で機能する根本的な仕組みだと考えている。



※靴磨きおじさん注釈
これで2版の追記部分のまとめは終わりです。

追記部分を読む情報価値だけでも、10.48USDの本代くらい
その未曾有のチャンスを考えれば安いもの
10.48USDは非常にリーズナブル 良心的金利でございます(ざわ...ざわ...)

冗談はさておき本はいいものです。
本は出費に対してもっともリーズナブルで得るものの多い文化と、いつも思っています。
とくに投資に関しては、本の出費に対していくらリターンを得たか、数字で比較できます。
ぼくは数十冊、今まで投資の本を読みましたが
仮に50冊の1500円の投資の本を読んだとしても、出費はわずか75000円なのです。
しかしすでに投資で400万円の利益が出ました。
こんなに経済的に費用対効果の大きいものは世の中にはそんなに多くないでしょう。
(僕の考えるに英語と大学受験くらいでしょうか、両方苦手ですが。)
しかもそもそも投資の本自体、面白いので、仮に利益がマイナスでも、やっぱり僕は投資の本を毎週読むでしょう。

さて、魔法の公式戦略ですが、ひとつラッキーなことがあります。
それは、日本人である我々は、魔法の公式で選ばれる有象無象がどのくらいヤバいやつらか、ぜんぜん情報が入って来ない点です。
入ってきたが最後、ぜったい欲しくなくなるはずです。
いま僕は、魔法の公式戦略による銘柄をGILD、KORS、INFY、IRMD、TARO、RGR、USNA、そしてロシアETFのERUSと買い集めましたが、もしも本国、米国の投資家が見たら「ファーwww」と言いたくなるラインナップなのでしょう。
しかし運のいいことに僕は米国の会社なんて大して知らないし、グリーンブラッドの言うことが本当なら、かえって各銘柄の内情を知らないほうがいいということになります。
ちなみに現在成績が非常に良い(2ヶ月で20%ずつ上昇した)RGRとUSNAは、有名ピストルメーカーと米国版アムウェイです。
最悪ですね。
一般米国株投資家の方々が、FANGにするか昔ながらのKOやJNJにするかと迷っているところで、こちらは全く別の惑星で天下一武道会を開催しているような心境です。
  1. 『魔法の公式』戦略研究
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株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」の2版原書The Little Book That Still Beats the Marketのまとめ⑤

二つ目の問題について。
市場に勝つことと、利益を出すことはイコールではない。
市場が40%のマイナスを出した年に、38%のマイナス成績で終わるのもまた、市場を打ち負かしたことになる。
ポートフォリオのうち大きな割合を株式に割り当てるべきだが、それが40%なのか80%なのかは
何年間も株式のパフォーマンスが悪かった場合に、どれくらいの割合保有していれば狼狽しないか、で個々人が決めるしかない。
しかし、株式クラス内の戦略の中では、魔法の公式戦略はベストの選択肢の一つだろう。

・新たに付け足した過去10年間の結果を検証しよう。(2000年~2009年の10年間パフォーマンス)
S&P500は珍しいことにパフォーマンスが悪かった。
年率リターン-0.9%というマイナスリターンに終わった。
しかし市場の時価総額上位1000社(時価総額10億USD以上)から構成した魔法の公式戦略では年率リターン13.5%であった。
しかし問題もあった。
この10年間のうち、なんと34ヶ月間のあいだ、S&P500をアンダーパフォームしたのだ。
さらに他のにも13ヶ月間アンダーパフォームした期間があった。
つまり合計すると実に4年間近く、S&P500をアンダーパフォームしていた。

・そして2007年に関しては、魔法の公式の時価総額50ミリオンUSD以上の銘柄による構成であるall cap戦略にとって残念な年だった。
all capは-8.8%、それに対してS&P500 は+5.5%、時価総額上位1000社による魔法の公式戦略の成績は+7.1%だった。
2007年は小型株とバリュー株にとって酷い年だったのだ。
ラッセルの小型グロース株インデックスが、同小型バリュー株インデックスを16.8%アウトパフォームして
大型株インデックスが小型株インデックスを7.3%アウトパフォームしたことから
我々の魔法の公式のall cap戦略にとっては非常にタフな年になった。


※靴磨きおじさん注釈
上のような数年間の傾向を見ていると、これを無視して10年単位で悪評ある小型株銘柄を持つこの戦略がいかに我慢し難い、精神的な難易度の高い戦略かということがよくわかります。
  1. 『魔法の公式』戦略研究
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株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」の2版原書The Little Book That Still Beats the Marketのまとめ④

・また、魔法の公式戦略は、ときに複数年機能しない。
しかしもし毎年、毎クオーター、毎月、機能してしまったらどうなるだろう?
おおよそ全ての投資家が魔法の公式戦略をフォローすることになる。
すると魔法の公式戦略に選ばれる銘柄の株価は直ちに押し上げられて、戦略が機能をとめてしまう。
あまり凄すぎないことこそ、この公式の非常に凄い点である。

・魔法の公式に従うと、きちんと新聞の経済欄を読む人が絶対に買わないような銘柄を何度も買う羽目になる。
そしてそれらを黙ってホールドして、時として複数年、市場アンダーパフォームするポートフォリオを持ち続けるとこになる。
また、みんながすでにこの本を読んでしまったんじゃないだろうかと心配する。
この戦略を継続することは非常に難しいことがわかるだろう。

  1. 『魔法の公式』戦略研究
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株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」の2版原書The Little Book That Still Beats the Marketのまとめ③

・ところで作者は20~30銘柄の分散を指定しているが、(初版発行後の)この5年間、非常に多くの人から、なぜ最上位層だけを買わないのか、という指摘を受けた。
たとえば、ヘルスケア改革で被害を受ける製薬株だけを除外する、というアイディアもある。
もしくは次のリセッション時に暴落するであろう消費財株だけを取り除くというのはいかがだろう。
あるいは他にも、いろいろな理由で魅力的じゃなく映る会社を取り除くというのはどうだろうか。
とても良いアイディアだ。
しかし問題は、我々が実際どれが良い成績になり、どれが悪い成績になるかしらないことだ。
これは保険会社の仕組みと同じである。
保険会社は誰が病気になるかを知らない。
しかし何%の確率で、いくらコストがかかるか全体としてのアベレージデータを持っている。
我々もどの銘柄がアウトパフォームするのかは知らない。
しかし20~30銘柄を保有することで、これらの購入価格は銘柄群の利益率に対してディスカウントしているのを知っているだけなのである。
またreturn on capitalが銘柄群の平均として非常に高い。
結果として、ポートフォリオ全体として見ると、アベレージを超えるreturn on capitalをアベレージ未満の価格で買っていることになる。


※靴磨きおじさん注釈
まだ魔法の公式戦略でためしに銘柄を買ってみて2ヶ月ですが、この作者の指摘を実感しています。
というのも、PERとROAから米国市場で最も魅力的なのはそのとき、GILDやKORS、TAROでした。
とうぜんそれらが一番いい成績になると思っていました。
しかしこれらは買ったあとに3~6%下げたのです。
そして上記の自信のある銘柄よりPERも割高で、ROAも低く「仕方なく買った」RGRやUSNAが17~20%も急騰しました。
まったく予想がつかないということです。

もう一つ。
本当は作者の指摘通り、どれが高騰するかわからない、ボラティリティを下げたい、なので20銘柄程度組み込みたいです。
ただ、現在魔法の公式戦略に割り当てている資金は700~800万円程度です。
マネックス証券で米国株を買う場合(というか日本で米国株を買う場合)、売買手数料が高いです。
なので10銘柄にして手数料を押し下げようとしています。
本来手数料を考慮しなければ20銘柄欲しいです。
将来的に1銘柄に100万円以上割り当てるようになってきたら、銘柄数を20銘柄まで増やすかもしれません。
(実際10銘柄でどの程度、急騰銘柄をキャッチできるか、ボラティリティが過酷か、この5年程度で実験予定です)
  1. 『魔法の公式』戦略研究
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株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」の2版原書The Little Book That Still Beats the Marketのまとめ②

・魔法の公式には2つの大きな問題がある。
まず、公式はしばしば機能しない。
1年か、2年か、運が悪いと機能しなくなる。
魔法の公式に選ばれたような企業は、新聞を読めばすぐわかるが、ほとんど悪評のある会社である。
ビルの建設ブームは去った、ヘルスケア改革は利益を吹き飛ばす、消費財は限度を超えて使われすぎている・・・
魔法の公式の上位銘柄を保有したくない理由はいつも十分に揃っている。
実際魔法の公式銘柄の50~60%は市場平均を下回る。
しかし、魔法の公式銘柄全体の平均では、良いリターンを出す。
なぜか。
つまりこれらの会社はあまりに悪評が多いため、投資家は必要以上に悲観的に評価しているためだ。
マイナス評価は十分に株価に盛り込まれているため、少しでも最悪のパターンよりマシな経営が行われただけで容易に株価が反発する。
つまり経営状況が悪いと、もともと低価格に、悲観的に据え置かれていたので、「やっぱりな」と思われてあまり下がらないのに、悲観的に思われていたよりも少しでも改善すると、大幅にアウトパフォームを見せるので、良いDealなのである。


※靴磨きおじさん注釈
つまり「魔法の公式」銘柄は、「ヤンキーがちょっとでも良いことをするとメチャクチャ良い奴に見える理論」を使ってるという話ですね。

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株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」の2版原書The Little Book That Still Beats the Marketのまとめ①

先日、「株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」」の2010年に出した2版である
The Little Book That Still Beats the Market の追記部分を読んだのでメモ用にここにまとめておきます。

この本です。
https://www.amazon.com/Little-Book-Still-Beats-Market/dp/0470624159/ref=la_B000APHNTQ_1_1/147-2007691-4409150?s=books&ie=UTF8&qid=1497730375&sr=1-1

読みたかったのはリーマン・ショック時の成績およびそれに関する作者の所感の部分です。
ぼくも英語は苦手ですが英語苦手な人はアマゾン・キンドルで英語の本をよむことをすすめます。
なぜなら画面長押しで単語の英和辞書につながる機能が便利だからです。

・2005年の初版(バックテストは1988年~2004年の17年間)から5年がたった。
その間に不動産バブルのリセッションがあったが魔法の公式戦略の傾向に変化は見られたか?
結論としては(喜ばしいことに)魔法の公式の原理に変化はなかった。

・ベンジャミン・グレアムは我々に、大きなセーフティマージンを持つことは投資の最重要項目であると指導した。
実際価値と支払った価格の価格差の大きさが我々に投資の成功をもたらすからだ。

・また、Mr.マーケットも2010年現在、いぜん働いている。
しばしばマーケットは短期間に必要以上に楽観したり悲観して、上下に動いている。
この数年(2005年~2010年)でまた十分に証明された。
グレアムがいうように、株価が短期間で上下するようには、ビジネスの長期的価値が変化するはずがない。
この感情的な株価の揺れが企業の内在的な価値とのあいだに大幅なディスカウントを産んでいる。
(そして賢明なる投資家に利用されている)
しかしこのバーゲン価格を利用する好機は感情的な投資家には訪れない。
いつも内在価値と実際販売価格の差分を計算する手段をもつ投資家のみに訪れる。

・魔法の公式は上記の深層価値に対するバーゲン価格を(平均的に)もつ企業群を見つけ出す。
すなわちセーフティマージンを見つけ出す。
購入価格に対していくらの利益をもたらすかで魔法の公式はセーフティマージンを確保している。
Mr.マーケットの感情が企業の平等な評価を妨げるからだ。

・そして魔法の公式のもう一つの要素は、グレアムの最も有名な生徒であるバフェットからインスパイアされたものだ。
彼がグレアムの公式に追加した、一見小さな変更は、彼を地球上で最も成功した投資家にまで押し上げた。
グッドビジネスをバーゲン価格で買う。
グッドビジネスでは価値は時間とともに育つが、バッドビジネスでは価値の縮小がセーフティマージンを喰らい尽くす。

・グッドビジネスとは return on capital(投入した資本に対する利益率)が高いことであり、そしてその得た利益でまた高い利益率の投資を行えること、それを継続できることである。
これはセーフティマージンを増やし続ける。(チューインガムショップの話)
魔法の公式は、企業のディスカウント価格、グッドビジネスの数値化、このコンビネーションを極限までシンプルに表したもので、そのコンセプトは初版のときから全く変わっていない。

・インデックス指数が平均的な利益を稼ぐ能力をもった会社を、平均的な価格で買うのに対して、公式は平均より高い利益を稼ぐ能力をもった会社を、平均より低い価格で買う。


  1. 『魔法の公式』戦略研究
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バフェット太郎さんの話題の記事について思うこと

バフェット太郎さんがリタイアについて書いた記事が一部投資家を刺激して話題になったそうです。
それを聞いたときに内心おもったことを、ほとんど『複利のチカラで億り人』さんが代弁してくれました。

個人投資家は皆仲間!本当の敵は働かなければならない状況にアリ
http://hiromethod.com/individual-investors-do-not-want-to-fight

まずあれを見て、「見ている人がいやな気分になる記事を書くなんてひどい!」という人はちょっと素直すぎます。
機関投資家やWSJの先導記事を文面通りに受け取らないよう、投資の面で注意してもらいたいところです。
ぼくがバフェット太郎さんついて思っていることはこうです。

・煽り記事はおもしろい。誰も漫画ブリーチの煽りセリフや闇金ウシジマくんを読んで「なんて性格の悪い作者なんだ」とは思わない。エンターテイメントやタメになる情報をタダで発信してくれて感謝。
・彼の投資スタイルや投資に関する主張はほとんどの時に合理的でありむしろ誠実で正解の1つに近い。しかし低コストのダウ連動インデックスファンドに毎月積み立てても同じ効果が得られるだろう。
・独特の書き方は全てブログ収入のためであるのに(どうしたら話題になってブログ収入をよく稼げるかよく考えられた文章だと感じる)そんな一目瞭然のことを真面目に気にする人がいたら、ぼくはその人がメディアや機関投資家のポジショントークに騙されないか心配してしまう。
・彼がほとんどの時に合理的といったのは、一部そうではないときがあるからだ。わざわざおすすめのところによくわからないなんとか証券とかなんとかレンディングとか自分では興味もない商品を紹介しているときは彼にいくらの手数料が入るか疑った目でみたほうがいいだろう。
・セミリタイアの件は煽ってはいるがむしろやさしい。わざわざセミリタイア後に不況が来ると低賃金でこき使われる危険性があることを指摘してくれるのは、あなたの母親とバフェット太郎さんだけである。世間はもっと冷たい。

投資家たるものモノの表面しか見られないようだとカモにされるだけですよ。

グッドラック。
  1. 投資雑談
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