ETFを使ったグローバルマクロ戦略

話題の可変レバレッジド・ポートフォリオ 実はERUS太郎も一度2倍のレバレッジをかけたレイダリオの戦略を断念したことがあるが・・・

今もっとも界隈でホットな人によるホットな話題といえばこれでしょう。

ROKOHOUSE式 可変レバレッジド・ポートフォリオ

ROKOHOUSEさんのブログはいつも面白く勉強になりますが
今回の議論はもっとも興味深いものといえます。
ポートフォリオはS&P500のブル3倍ETF、20年超米国債ブル3倍ETF、BNDの3つをリバランスしてリスクリターン比を改善できるという考えのものです。


さて、じつはERUS太郎も似たようなことを以前検討しています。
しかしあきらめた経緯があります。
似たようなことというのはこうです。

レイダリオのオールシーズン戦略は、リスク/リターン比が改善されたすごいポートフォリオだがリターンが低すぎる
→S&P500と20超え長期米国債券は3倍レバに置き換えれば保有量を1/3まで減らせるのでは?
→結果1.875倍のレバがトータルでかけられる!!
と考えたことがありました。

つまりこうです。

レイダリオオリジナルのオールシーズン戦略
30 S&P500ETF
40 20年超米国政府債ETF
15 中期米国政府債ETF
7.5 コモディティETF
7.5 金ETF

レイダリオのオールシーズンに1.875倍レバがかかったもの
18.75 S&P500ブル3倍ETF
25.00 20年超米国政府債ブル3倍ETF
27.75 中期米国政府債ETF
14.00 コモディティETF
14.00 金ETF

これだと純粋にリスクもリターンも1.875倍に近くなるのでは?そうおもったのです。
もともとこのポートフォリオは過去11年間(つまりリーマンショック含む)の
リターンが年あたり幾何平均で7%、標準偏差7.5というスーパーポートフォリオです。

レイ・ダリオの「黄金ポートフォリオ」について海外ETFを使って検証してみた

もしこれに容易に2倍弱のレバレッジがかけられるなら、なんて簡単にレイダリオの真似事ができるでしょうか。
単純に考えて、1.875倍すれば過去11年の成績がリターン(幾何平均)13.1%、リスク14%のスーパーお金生産機になります・・・



しかし自分はすぐにあきらめました。
それはなぜでしょうか。
箇条書きします。

・ブル型ETFは1日の値動きに対して3倍というが、それはどういうことなのか?
またその場合はリスクリターンはどうなるのか?
1.875倍の資産をオールシーズンに投入したときと違うようだがどんな差が生じるか?
計算する頭と術がない。
・というか先物ってなんだ。
レバ3倍ETFの中身はどんな構造をしているのか?
・リバランスはどうか。
期間でやるのか振れ幅でやるのか。
どうやって計算できるのか?
・そんなにすごいフリーランチである場合はなぜレイダリオやほかの偉大な学者・投資家達はこの戦略を個人投資家に薦めないのか

つまりこれが妥当であるか自分が計算・検討できるレベルに達していないため手を出すべきではないと判断したのです。
これは将来、値動きによってどうなりうるか、どうリバランスするとリスクを最小化できるか
レバレッジETFの構造はどうなっているか、それが理解できる・計算できる人のための戦略だと考えました。
ERUS太郎のスキルはそこに遠く及ばないので手を出すべきではないと結論した経緯があります。


人を破滅させる三つとは、薬物と酒とレバレッジです。
- チャーリー・マンガー




※注意
今回の記事はROKOHOUSEさんの素晴らしい可変レバレッジド・ポートフォリオへの挑戦を
ネガティブに批判したものではありません。
そうではなく、記事をよんで中身の意味のわかっていない一般個人が
安易にリスクリターン比の数字を見てパクって良い範疇を超えた戦略ではないか、という心配事です。
ご理解よろしくお願いします。
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  1. 株式投資に関する疑問
  2. | コメント:8

iシェアーズMSCIロシア・キャップトETF太郎9255種

世の中にはBF太郎10種とかGE太郎5種とか(一部マニアのあいだで)有名な銘柄群がある。
この形式を自分のポートフォリオにあてはめたらどうなるか確認してみよう。

iシェアーズMSCIロシア・キャップトETF太郎9255種

もう一度いおう。

iシェアーズMSCIロシア・キャップトETF太郎9255種

なんだろう。
負ける気がしない。
遊戯王カードの世界なら数値、名前の長さ的に完全に勝ってる。
しかし残念ながら株式投資は遊戯王カードの世界とは違うルールが適用されているそうだ。
個人的には過去100年程度の世界の株式リターンというのが
ときに50パーセント程度の下落と10年以内の株価回復を繰り返しながら
年率インフレに対して5パーセント台の超過リターンを出すという数字で十分満足です。





※参考までに
VOO 500銘柄
IJR 600銘柄
VWO 4619銘柄
VPL 2268銘柄
VGK 1268銘柄
そして
ERUS 29銘柄
持株会 1銘柄
となるが、ERUSと持ち株会はまずVWOとVPLに全部入っているだろうということでカウントした。
  1. 株式投資に関する疑問
  2. | コメント:0

バリュー投資は死なない 何度でもよみがえるだろう

年末の特別入金額が会社から送られてきて判明しました。
それによると手取りは
特別入金①32万円
特別入金②50万円
冬ボーナス48万円
11月給与50万円くらい
12月給与50万円くらい
というわけで生活費が月15万円くらいなので200万円くらい年末までに積立られるのではないかなと思ってます。
ただ特別入金とボーナスはタイミングが12月末ぎりぎりかもしれないのでそれ次第ですが・・・
株価が下落しなければ年内にやっと3000万円です。
社畜から解放されて資本家側にいくまであと4000万円、がんばろう、うん。



ところで最近おもしろいのは、海外投資系ブログ内でリターンが悪い
『生活必需品』『ヘルスケア』を激押しする声がすっかり小さくなってしまったことです。
それではみんな何に興味があるのかと言ったら『情報技術・ハイテク』です。
なぜならS&P500のリターンのほとんどを大手情報技術企業5社が担ったためです。
シーゲル先生を参考にする、といいつつ、直近の成績を見て『QQQをポートフォリオに組み込むべきではないか?』
との声が大きくなってきました。
おいおいどうした。
このように大衆の投資心理はとてもわかりやすいものです。
また米国有名投資家の一部も「もしかしたらバリュー投資は報われない新たなルールができたのかもしれない」
と心配しています。

もしバリュー投資の有効性が下がって、十分にバリュエーションが下がりすぎたら、その時こそ株式を仕込むときだと思います。
なぜなら市場をバリュー銘柄がアンダーパフォームしてみんなが「この戦略はだめだ、オールドエコノミーはだめだ」
と言い出したときこそ、バリュー銘柄が底値のときでしょうから、買わない手はありません。
バリュー投資の有用性が消滅しないのは、長期にわたって市場をアンダーパフォームするからです。
これにより多くの投資家がお買い得な値段の銘柄を手放すのでお買い得の状態が継続します。
もし常に市場より良い成績の戦略がある場合アービトラージがおこって価格が是正されます。
ただしERUS太郎はそもそも今の米国株式自体が高くて好きじゃないのでアンダーウェイトして
他の国をオーバーウェイト中ですが・・・
夏から石油というシーゲル派もさじを投げたごみのような値段で売られていたセクターに投資する
ERUSに大きくオーバーウェイトしました。
ロシア株式ETFのERUSはその後、8月~10月の3か月で主要ETF中3位の値上がり率だったそうです(たった3か月で+19%です)
ERUS太郎は個別株のバリュー投資戦略のあまりの難しさにあきらめてしまい
より判断しやすい(パクり投資もしやすい)国別ETFによるバリュー投資に移行しました。

さて、そんなにいうならERUS太郎の成績は素晴らしいものなのでしょうか?
過去5年間の世界の株式の平均リターンは年率19パーセント(円かつ配当こみ)という驚くべきものでした。
日本も米国も20%超えです。
しかしERUS太郎の過去5年のリスク資産の成績は年率12パーセント(円かつ配当込み)だけです。
平均と比べるとごみのような成績です。
成績がいまいちだった新興国に厚めだったからとか、債券や金も買っていたからとか、いろいろ言い訳はあります。
しかしもっとシンプルに真実を述べると、株式のインデックスをただただ買ってホールドするという当たり前のことができなかったからです。
それのみが平凡で能力の低い投資家にベストの成績を約束するのです。
無駄なことをすればするほど平凡な投資家のリターンは落ちます。
ぼくのように。

笑っているみなさんはこの5年間で、あたりまえの年平均+19~+20パーセントのリターンを出せていますか?
ぼくはとても反省しています。
フィードバックして投資行動に盛り込まなくては事実を知った意味もありません。
原因は売却回数の多さ、不十分な分散、維持費の高さ、株式比率の低さ。
これしかないでしょう。
これをいかに改善できるかだと思います。
  1. 株式投資に関する疑問
  2. | コメント:0

夏以降のETFはほとんどバリュエーションで説明がつくが米国小型株の上昇だけはよくわからない

自分の保有ETFの夏以降の成績を順番にならべます。

ERUS ロシア (大きくオーバーウェイト)
VWO 新興国 (オーバーウェイト)
IJR 米国小型 (アンダーウェイト)
VPL アジア太平洋 (中立)
VOO 米国大型 (アンダーウェイト)
VGK ヨーロッパ (中立)

自分のオーバーウェイト・アンダーウェイト判断は、ほとんどバリュエーション指標に従っていますので
夏以降はほとんど完全に割安なほどリターンが良い、健全な、想定しやすい市場だったといえます。

投資情報サイトなどみるかぎりこの新興国および日本周辺国の値上がりは、海外投資家のあいだに、高い米国から安い新興国や日本周辺への資金移動が起こっているのだとか。
すると海外勢はとてもまっとうにバリュエーション指標通りに資金を動かしている現状です。
逆に日本の米国株ブログ界隈は高くなっていく米国にさらに比重を高めている傾向が見えますから皮肉な話です。
日本の株式市場を一番信じていないのが日本人という状況ですね。

とくにロシアは強い。
購入時に29ドルだったERUSはすでに34.6ドルで、夏からすでに19パーセントの上昇を演じました。
それでもPER7~8とまだ世界最安です。
途中34ドル弱の時に大量に買い増ししてしまったので、現在取得平均単価が31.5ドルにまであがってしまいましたが
それでも夏以降最高のリターンを見せています。
米国市場で個別銘柄単位だと現在バリュー戦略が機能しておらずみんな首をかしげている状態ですが
国別・地域別戦略では完全に合理的に機能しています。

唯一説明がつかないのは米国小型株IJRです。
かなり良いリターンですがバリュエーションでは説明がつきません。
米国小型株は米国大型株よりさらに割高です。
一部の情報サイトは、小型株は法人税の減税の恩恵を受けやすいためと説明しています。

VPLは日本が過半数をしめ、時点で大きなウェイトをしめるのはオーストラリアです。
オーストラリアはPERもCAPEも17と、非常にリーズナブル(安いではなく説明可能な値段)で売っています。
オーストラリアは今合理的な投資先だと思います。
日本はPERでは16と十分安いがCAPEでは27と異常に高い。
これはこの10年間、日本の企業の収益率が悪かったということですが
今の日本企業の収益率が持続可能な実力を日本が持ち合わせているなら日本はリーズナブルです。
今の収益率が一時的なもので、過去10年のほうがほんとうの実力だというのなら日本は高い、という難しい位置にいます。

米国大型株VOOとヨーロッパVGKは夏以降、高いバリュエーションの通りの低いリターンをみせました。
それでもぼくはアンダーウェイトして一定量を持ちます。
説明できない上昇や自分が理解していない要因による上昇を逃さないためです。

地域として全体的に安いのは引き続き新興国でしょう。
国としてはロシアがいまだに最も安い。
ついでチェコ、ポルトガル、ハンガリー、韓国、トルコ、シンガポールあたりもそれなりに安い。
高いのは米国とヨーロッパです。
  1. 株式投資に関する疑問
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バリュエーション重視のERUS太郎のETFポートフォリオすらすでにCAPE17.6 PER15.9 PBR1.8という高値

ERUS太郎のETFポートフォリオはロシア20パーセント、新興国40パーセント、米国20パーセント、先進国20パーセントと
割安地域にオーバーウェイトしています。
現在この構成でどのくらいのバリュエーションだろうとみてみたら思いのほか高すぎてショックでした。


Star Capital 2017/9/30時点
  想定ETF CAPE PER PBR
米国 VTI 29 22.4 3.1
ロシア ERUS 5.6 8 0.8
ヨーロッパ VGK 18.6 21.1 1.9
アジア太平洋 VPL 22.6 15.9 1.5
新興国 VWO 16.5 15.4 1.7
世界平均 VT 23.2 19.4 2.1
マイポートフォリオ   17.64 15.94 1.8


CAPE17.6、PER15.9、PBR1.8とすでに十分高いですね。
おめーぜんぜんバーゲンハンターできてねーじゃん!と指さして笑っているあなた。
米国株投資家のポートフォリオのバリュエーションは同じサイトを使って、CAPE29、PER22.4、PBR3.1ですよ。
CAPEのほうがぜんぜん高いというのは、この10年の平均より今の米国企業のほうがはるかに利益(EPS)が高いという意味です。
それが持続可能な実力か一時的なものか、判断するのはあなたです。
また一般的な世界分散ポートフォリオ(VTのような構成)のCAPE23.2、PER19.4、PBR2.1です。
べつにCAPEやPERやPBRが高すぎるからといって今後のリターンが悪いとはかぎりません。
悪い可能性がとても高いだけで未来はわからない。どう思うか、どうするかは本人次第です。

ちなみに自分の考えは、なるべく割安地域にオーバーウェイトしつつも株式ポジション80%を維持して
今のまったく止まらない株価上昇でなるべくキャピタルゲインを稼ぎ
次の急落もしくは調整での下落によるダメージを減らすというものです。
実際すでに損益率+33%なので-25%までの下落なら元本に対する損益がマイ転しません。
株価50パーセントの下落でも原本に対する下落が-32%程度なので精神的に投資積立が十分持続可能と考えています。




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