靴磨きおじさんの米国株・インデックス投資

バフェットとマンガーはアマゾンやグーグルの投資機会を逃し失敗「した」と言いましたが

バフェット・マンガーマニアの後追い投資家は日本にも多いですが
それならそれで彼らの言葉の微妙なニュアンスに気を付けたほうがいいと思います

「人に質問をするなどいろんな方法で自分の幅を広げることができたはずだ。(アマゾンなどへの投資機会を逃し)失敗した」
「我々はグーグルを理解できるほど賢いはずだった」

今からの話ではなく過去の話をしています
なぜ過去の話をしているのかチャートを見て理解してから個人投資家は行動すべきかと思います





最近仕事やばくて投資ブログどころではないのですが、最低限のポートフォリオ管理だけは毎月やっていきたいところ・・・
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  1. 株式投資に関する疑問
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シーゲル派の人々が配当の課税を考慮したらVOOにアンダーパフォームするのではと騒いでいるけど当たり前の検討事項を今までちゃんと考えていなかったのか…

シーゲル派の人達が、高配当銘柄は配当課税を考慮したら高配当投資は市場平均に劣後するのではないかと指摘を受けて狼狽していますが、ぼくはびっくりです。

まず最初に、疑問や反対意見を書こうとすると、どうしても他の人を傷つけるような内容になってしまうこともあるので、そうしないように気を付けますが、あくまでも、いち市民投資趣味の素人おじさんの意見として以下をお読みください。

投資をする時に、インフレ率、売買手数料、年間手数料、配当課税、キャピタルゲイン課税を、簡単な算術で良いのでモデルにして比較するのは当たり前の準備と思います。
そこすら面倒でしたら思考停止型(悪い意味ではなく効率良いです)の信頼できるソースに勧められた世界分散投資の株式・債券に一定割合で資産を分散させればいいと思います。
でもある程度自分でクラスや銘柄を選んで投資をするなら、インフレ率、売買手数料、年間手数料、配当課税、キャピタルゲイン課税、これらを考えずに投資をしても、絵に描いた餅、意味がないでしょう・・・

具体的には、たとえば「米国株に投資すればリターン7%、グラフにするとこうで~○年後に○万円!」みたいなブログを見ても、税金もインフレも維持費も無視してるの見ると・・・おいおいと思っていまいします。

難しいモデルでより正確に調べる方法もあるかと思います。
でもバフェットもいうように基礎の算術でも投資の大事な部分は調べられます。
具体例でいいます。
今手元に「株式投資の未来」がないので、仮に過去30年のS&P500の幾何平均名目リターン11%
高配当株(上位100社)の幾何平均名目リターン13%とします。
(実際の数字は知らないですよ・・・高配当戦略をやる人は自分で調べてください)
配当平均をS&P500は3%、高配当戦略を6%とします。
分解するとS&P500はキャピタルゲイン8+配当3
高配当株はキャピタルゲイン7+配当6

前に自分の戦略で触れましたが簡易的に毎年銘柄を入れ替えることで、30年間ホールドして支払うのに比べてキャピタルゲイン税は余分に0.7パーセントかかると僕は触れました。
この場合、毎年銘柄入れ替えするときのキャピタルゲインを年7.2%で計算しています。
7.2x0.2=1.4%なので
逆に言うと30年間ホールドするのであれば年間当たりキャピタルゲイン税は0.7%、毎年銘柄入れ替えするのであれば年間キャピタルゲイン税は年間1.4%ですね。
http://kutsumigaki.blog.fc2.com/blog-category-17.html

配当課税30%で、銘柄の入れ替えを毎年20銘柄もっているうちの25%、5銘柄だけするとします。
すると名目リターンが7+6=11%
ここから引かれるのが配当税0.3x6=1.8%
キャピタルゲイン税(年25%の銘柄入れ替え)より7*0.75*0.7+7*0.25*1.4
売買手数料 (マネックス)100%x0.90x0.25
維持手数料は個別株でかかりません
これで本当の年間名目リターンの簡易的な計算値が出ます
S&P500にしても同じようにやればいいです

この結果で高配当戦略とS&P500どちらがリターン高くなるかは知りませんよ
ぼくはこの戦略を使っていないので・・・自分で計算しましょう(その際、モデルの名目リターンや配当は信用できるソースを使いましょう)
それくらいはさすがに最低限やるべきあたりまえのことだと思います・・・
ちなみに僕の予想だとシーゲル教授の過去データ使うと高配当戦略は各種経費差し引き後で市場平均に勝つと思いますけどね。
ぼくはこの戦略をとっていないのでわざわざソース探して計算しませんが。

すごく疑問なのは、多くの人が自分で電卓をたたかずに、「この人がこう書いたからこうなんだ!高配当はすごい!」「この人がこう書いたから税金で高配当戦略は負けるんだ!やめよう!」と右往左往していることです。
じぶんでリターン調べて電卓たたけばすむことなのに、なんで・・・と思ってしまいます。
  1. 株式投資に関する疑問
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グレアム、バフェット、グリーンブラット、3人のバスケットボールチームの名監督の寓話

この話は寓話であり、現実世界とは何の関係もありません

あるところに村があった。
その村ではバスケットボールに異常な人気があり、バスケットボールを制することはほとんどその村を支配することと同義と言われた。
この村のバスケットボールのルールは他と共通だったが、一つだけ違うことがある、
それは、チーム作りには年間3000万円ぴったりしか使ってはならず、この3000万円の範囲内なら、コートにいる選手は何人いてもいい、というちょっと変わったルールだった。

グレアムについて
過去にグレアムという伝説のバスケットボールチームの監督がいた。
彼が画期的だったのは、選手のトライアウト(入団テスト)に、身体測定を取り入れた点だった。
彼は村の人々を集めると様々な種目を測定した。
・100m走(12秒以内)
・3ポイントシュート(10本中3本入る)
・給料(年棒400万円以内に同意する)
などなど・・・
沢山の項目を授け、この全てに合格した選手のみが入団した。
グレアムのチームは常勝をほこり、今でもバスケットボールの世界では彼が最高の監督であったと多くの人が確信している。
グレアムは自分のチームメンバー選定法に関してこう言っている。
「わしの身体測定のテスト項目は誰にでもチェックできる項目だし、この通りにすれば、絶対に誰でも最高の監督になれるんだがなあ・・・」
事実、グレアムの死後数十年たった今でも、彼の身体測定の項目をマネするだけで、いつでも誰でも、素人でも、並のチームよりはるかに強いチームをつくれた。
にもかかわらず、彼の死後数十年、ほとんどのチーム監督はグレアムの言うことを聞かずにチームを作ってきた。
また、多くの人が、グレアムの身体測定のやり方がみんなに知れたので、もう同じ方法で強いチームを作るのは無理なのではないかと気にした。
しかしそんなことはない。
グレアムのチーム作りが有効性を失ったことは数十年間一度もなかった。
100mを12秒以内で走れる人間が安い給料でたくさん投入できるようなバスケットボールのチームは、みんなに知られようが知れれなかろうが、今までもこれからも弱くなろうはずがなかったのだ。
ただ一つ問題があった。
最近の子供は軟弱になっており、彼の身体測定の厳しい合格基準をパスできる子が非常に少なくなっていたのだ。


バフェットについて
バフェットはグレアムの元で学んだコーチだった。
そしてバスケットボールチームの監督として、現役最高、いや、歴代最高の成績を残した天才と言われている。
彼は師匠グレアムの身体測定の基準を改良して使い続けた。
また、彼が新たに導入した中で最も偉大な身体測定は、身長測定だった。
彼はある日真実を知った。
「もしかしてこの競技・・・身長高いほど有利じゃない・・・?」
たった一つのこの項目は、実はバスケットボールのチームの強さの最重要項目だった。
そのため、彼は非常に背の高い選手を集めた。
また、師匠グレアムが誰にでも参考にできる簡単な身体測定のみで選手を集めたのに対し
バフェットは、選手と面談をして「チームプレーへの協調性はあるか?」
「きつい練習にめげない性格をしていそうか?」というような
非常に難しい選手の内面を観察する判定基準を入団テストに取り入れた。
こういった彼の面談は天才的なバフェット特有の能力が可能にするものであり
これこそが彼を世界最高の監督にした部分ではあったが、素人にはとてもマネできないものだった。
多くの素人監督が、バフェットのこの面談による選手の内面評価を取り入れたが
本当の意味でそれを理解できる人はほとんどいないと言われている。


グリーンブラットについて
グリーンブラットは伝説の2人に比べると、幾分、「格落ち」の監督だった。
それもそのはず、彼はまだ監督として20年かそこらの実績しかなく、現役真っ只中だったのだ。
ところがその20年間あまりのチームの勝率は目覚ましく、人々は彼を、まるでグレアムやバフェットの再来のようだと噂した。
彼はグレアムやバフェットが大好きだった。
そして、グレアムやバフェットの入団テストを、極限まで簡単にして、だれでも簡単に一瞬で最強のチームをできる方法を考えるのが趣味だった。
グレアムの方法は素人でもできるが、現代っ子はグレアムテストの基準を全部満たすほど運動神経がよくないし、テスト項目が多すぎて素人には大変な手間だった。
バフェットの方法はだれにでもマネできるものではないが、なんとか取り入れたかった。
とくに彼の最高の判断の一つである、身長測定を取り入れたかった。
こうして彼は「魔法の入団テスト」という方法を開発した。
その方法は非常に簡単な4ステップしかなかった。

①まず集まられるだけ人を集める(できれば村人全員3000人集める)
②次にジャンプ高さ測定を実施して、1位から3000位まで順位をつける。このジャンプ高さ測定はジャンプした高さではなく、最高到達点の順位をつける。つまり身長150cmの人が1mジャンプするより、身長200㎝の人が5㎝ジャンプするほうが、200+5=205で勝ちである。
③次に全員の希望年収を聞く。安い順位から1位~3000位まで順位をつける。
④最後に、ジャンプ測定と希望年収ランキングの順位を足す。50位+1000位なら合計1050位である。この順位に従って、上から順に、資金の3000万円が尽きるまで選手を入れ続ける。出来上がったチームは最高のチームである。この決め方にいかなる他の主観も判定要素も追加しないこと。

かれは極限までそぎ落とした2つの基準だけを使った。
結局のところ、安い給料で高いジャンプをする選手をランキング付してそれを資金の許す限り入団させれば、最高のチームができると20年間で証明したのだ。
また彼の特徴的だったのは、バフェットの、身長測定検査を、ジャンプの最高到達点検査に変えたことだった。
1mジャンプできる身長150㎝の選手と、50㎝しかジャンプできない身長200㎝の選手がもつポテンシャルがほぼ同じと判断したのだった。また、最高到達点で判断したほうが簡単だった。

彼のチームには問題児ばかりが集まった。
たとえばKORSという選手がいたが、彼は非常に目つきが悪くかるく2~3人こ○してるかもしれなかった問題をおこしているかもしれなかったが、たった200万円の年棒でOKというし、身長230+ジャンプ力1.5mの化け物選手だったのでチームに入れた。
またGILDという選手は異常なでかさで身長2.6mくらいありしかもジャンプ力1.3mもある見たこともない化け物選手だったがたった年棒150万円だった。
村の人々はGILD選手は違法薬物でドーピングしまくってるからそのうちやばいことになるのでは、と噂で持ち切りだった。
しかしグリーンブラットはこういったいかれた選手を集めまくり、モンスター軍団を操り続けた。
彼のチームはあるときは選手が試合中に痙攣して倒れそのまま天国に行ったり、問題が多かったものの、総合的にみると、非常に勝率が高かった。
彼の狂った戦略が本当に永遠に有効に働き続けるかどうかは、今後数十年かけて証明される以外にないのだ。

平均教の教祖
この村にはバスケットボールのチーム作りに関して「平均教」という宗教があった。
この宗教は奇妙なことに、科学的に実証されたものだった。
とくにその教祖は排他的で、彼の考えにそぐわないチーム戦略をほとんど感情的にこきおろした。
その考えはこうだ。
「実はいかなるチーム作りも、何も考えないで適当に選手を選んだ場合と成績で差を出すことはできない
それどころか、監督にチーム作りを依頼すると監督の給料をとられるのでむしろ3000万円で確保できる選手の数が減って
平均より弱いチームになる」
この宗教のもう一つの考えはこうだった。
「監督たちが選手にいろいろな年棒をオファーするので、時間がたつといい選手は高年収に、悪い選手は低年収に自然に収束する
なのでいい選手を安い年棒で雇うなんてほとんど無理である」
これは一般的な素人監督の試合勝率を見る限り、データに裏打ちされてほとんど事実だった。
あたりまえだが、「平均教」の所属者たちの勝率はいつも50%くらいで、ほとんどの平均教に属さない素人監督の勝率は50%に届かなかった。
しかし、グレアムやグリーンブラットといった名監督たちは、簡単に勝率50%を超える入団テストの方法を村中に公開し、お金を払って監督を雇うことをせず、自分でこの方法を使ってチームを作れば絶対に強いチームになるのに、て言っていた。
グレアムやグリーンブラットといった名監督の言うことも、平均教の教祖の言うことも、それなりに理にかなっている。
はたして本当のことを言っているのは誰だろうか?


高年棒選手
村には信じられないほどの高年棒選手もいた。
中には「ぼくはもう数年で空を飛べるようになるでしょう」と言って年棒3000万円を勝ち取る選手もいた。
彼が本当に飛べるようになるかどうかは誰にもわからない。
わからないが、一部の人は彼のような選手を信じて、チームの予算3000万円全額を彼1人に投入した。
また、背中に小さな翼のようなものが生えかけている別の選手もいた。
彼もまた年棒3000万円だったが、一部の人は
「彼は本物の天使であり、じつは今後空からシュートをする全く別の次元のバスケットボール選手になるんじゃないか?」
と噂した。
また伝説の老監督バフェットも、その生えかけた翼のようなものを見て
「彼が500万円でスカウトできた10年前にしておけば良かったのに先見の明がなかった」と肩を落とした。
高年棒選手の少人数でチームを固める戦略は歴史的には、平均より弱いチームができやすかった。
しかしこれはあくまでも平均の話である。
その1人の高年棒選手が奇跡の1人かもしれないし、一般的な高年棒選手と同じように
「やっぱり安い選手をたくさん集めてチームを組めばよかった」と後悔するかもしれない。
それは時間がたってみないとわからないのだ。
  1. 株式投資に関する疑問
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セミリタイアという生き方は『理論上は』とても効率が悪い

セミリタイアという生き方は『理論上は』つまり、算術上はとても効率の悪い生き方です。
ただし、この理論上というのは、人間の心理や体力面などは全く考慮していませんが。

セミリタイアを算術上、効率悪くしている原因は主に2点あります。

①時給が下がる
とくに日本という国は空白期間のないキャリアを待遇を決める際に非常に重視します。
いちど無職の期間ができると、その後に働きたいときに働いても、キャリアを継続的に続けた人に比べて時間当たりの収入が少なくなります。
つまり、たとえば生涯でサラリーによる収入を2億円と設定した人がいるとします。
この人は新卒で就職してそのまま2億円を稼ぎ終わるまで働き続け、それからリタイアするのが最も少ない労働時間で設定生涯給与を得る方法となります。
つまり時給2000円のキャリアを捨ててセミリタイアし、断続的に時給1000円のアルバイトで資金をトップアップするより、時給2000円+昇給をサラリーとして受けて、目標生涯給与に達するまで働くのが最も生涯労働時間の最小化を図れる方法です。

②同じ額面の投資額を投入する価値は時間の経過とともに毀損していく
算術上は投資というのは幾何平均で見た年間期待リターンによる指数関数でありそれ以外の何物でもないといえます。
つまり年間幾何平均リターンがインフレ差し引き後7%だとすると
(この7パーセントはオショネシーの言葉を借りれば7%のマグネット(原点回帰)です)
X年間投資をする人間の期待リターンというのは(1.07)^Xであり、Xが長いほどいいのです。
同じ投資額を考慮したときに遅い時間に投資したほうが早い時間に投資するより有利ということは投資の計算上ではありえません。
ありえるとしたらその世界の投資の期待リターンはマイナスです。
ですので、同じ投資額を投入する場合、絶対にはやいほど有利であり、この原則は覆りません。
同じ金額をサラリーとして得てそれを投資に投入するなら絶対にはやいほうが理論上有利ということです。
具体的な話をしましょう。
オショネシーやシーゲルの指摘通りに今後も歴史的な株式のリターン実績を世界がフォローしてインフレ差し引き後7%を得続けた場合、10年で資産は2倍になります。
20年で4倍、30年で8倍になります。40年なら16倍です。
アラサーのあなたが株式に現在投入する1000万円は60歳の時の8000万円に等しい。
セミリタイアしてから60歳頃になって資金のショートから一生懸命働いて1000万円を得ても、そんなものは30歳の時に投資した120万円と同等の価値しかありません。
それほど若い人間がもつ投資資金というのは高い価値を持つということです。
指数関数的、ではなく実際指数関数としてのリターン性質を持っています。
もちろん手数料と税金を支払い後はこれよりリターンは落ちますが。


以上2点から、算術計算上は、セミリタイアは絶対的に損をする生き方だと考えています。
必要資金をためて、以降働く必要がない『完全リタイア』が金銭的に効率化された生き方です。
ただしこれは算術計算上の話です。
人間の心理や体力を考慮していないので、それをあわせて考えると人によっては違う結論を出す人もいます。
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CNBCニュースから、ジェレミー・シーゲル教授が考える現在の市場の適正PER

超有用投資情報サイトのファイナンシャルポインターさんの記事によると、米国投資ブロガー界隈のカリスマ、ジェレミーシーゲル教授が現在の相場観を語っています。

フィナンシャル・ポインター 様
ジェレミー・シーゲル:年内の法人減税はMust
http://www.financialpointer.com/jp/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%AB%EF%BC%9A%E5%B9%B4%E5%86%85%E3%81%AE%E6%B3%95%E4%BA%BA%E6%B8%9B%E7%A8%8E%E3%81%AFmust/

動画のシーゲルおじいちゃんの英語をがんばって聞き取ろうとしますがいまいち難しいですね。
それは別におじいちゃんの英語がフガフガ言ってるからというわけではなく、アメリカ人の英語、かつ専門外の英語となると靴磨きおじさんの能力だとどうしても・・・(といっても何言ってるかまったくわからないハリウッド映画よりはだいぶ聞き取り可能ですが…)
非英語圏・準英語圏の専門分野の技術英語だと使う単語が同じだからおおかた言ってることわかるんですが(インドとかシンガポールとかですね)、アメリカの英語自由にききとってシーゲルやレイダリオのインタビュー聞き取れればいいのにな~と思ってしまいますね。

さて、はなしを戻してシーゲル教授ですが、S&P500のPERは18~19が適正と言っています。
それは長期金利2~3%の現状での話です。

たしかに今のVOOのPERは19.5程度です。
https://finance.yahoo.com/quote/VOO/holdings?p=VOO

これは先日のバフェットの、現在金利なら米国株は割高ではないというインタビューと内容が一致しています。
先日も書きましたが、再度おさらいします。
ここで、現在PER19。5、米国の長期金利(10年国債利回り)2.3とします。
さて、PER19.5の株式に要求される益回りは19.5の逆数すなわち年間5.1%です。
益回りは長期国債のリターンに株式のリスクプレミアム(元本を保証しない分だけ余計に要求される年間リターン)が上乗せされた数字になります。

5.1%(現在市場が株式に要求しているリターン)=2.3(長期債券の利回り)+2.8(株式のリターンが安定しない分、市場が要求している追加リターン)

最近、シーゲル教授やバフェット氏が口をそろえて、「高くない」「適正値だ」と言っているのは、このリスクプレミアム2.8%を指して、そういっているわけです。

つまり歴史的な平均水準のPERは15程度ですが、かりに市場がPER15程度を要求して株価を調整する心理があるとすると益回りは15の逆数の6.7%です(この数字はみんな知っているようにインフレ差し引き後の米国の株式の長期リターン平均とほぼ一緒になります)
そこで現在長期金利2.3から6.7=2.3+4.3となることから、リスクプレミアムは4.3%程度になるのが、PER15を適正としたときのリスクプレミアムの想定値なわけです。
ところが、バフェットやシーゲルは、いやいや違うよ、長期金利がとても低いので、リスクプレミアムは2.8%程度と想定したら、今のPER18~19が適正値で、これは割高ではないよ、というのが主張なわけです。

仮に現在PERが適正値で、市場の心理が求めるリスクプレミアムが彼らの言うとおりの水準だったら今後なにがおこるでしょうか。
ガンドラック氏が言うように、5年かけて米国がゆっくり利上げをして長期金利を6%程度まで調整するとします。
http://www.financialpointer.com/jp/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%EF%BC%9A%E7%B1%B3%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%81%AF%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%A8%E3%82%82%E8%AA%BF%E6%95%B4%E3%81%8C%E5%85%A5%E3%82%8B/
その場合は、5年後には長期金利6%+リスクプレミアム2.8%=株式益回り8.8%が、5年後に要求されることになります。
益回り8.8はPERでいうと11.3ですが、この調整は金利の上昇に合わせてゆっくり行われることになります。

そうではなくシーゲルやバフェットの想定するリスクプレミアム2.8%が低すぎて、市場はもっともっとリターンを要求していた場合は、もっとはやい時期に大きな調整が行われることになります。
注意したほうがいいのは、この二人も所詮はポジショントークをするということです。
バフェットはほぼすべての資産を米国株に投資しているのに、高すぎる、暴落すべきだとは言うはずがありません。
シーゲル教授も著書を見ての通り、米国株に対して永遠の強気派との称号をもち、常に株式全力投資だ!以外の意見は基本的に言わないおじいちゃんなので、それも込みで意見は聞くべきでしょう。
彼らがあなたの資産を保証してくれるわけではないですから。
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