靴磨きおじさんの米国株・インデックス投資

2017年6月 短期投資方針

最近売買が頻繁になったと感じるので今一度ルールを確認してなるべく売買を減らす持続可能で安全な投資方針を整理します。

以下の短期投資方針は独身であり生活状況が変わらないかぎり有効とする


①『株式:その他資産』比率について
『株式:その他資産』比率は現状で68:32程度とする。
この比率は各国年金運用機関のポートフォリオ(GIC、GPIF、CalPERS、CPPIB、GPF-Gなど)を定期的にチェックして再考する。
現状では各国の年金運用機関の『株式:その他資産』比率は安全を確保する機関で50:50、ある程度積極的な機関で65:35程度が一般的である。
『その他資産』とは各国債券、現金、ゴールド、現物不動産などであるが、債券が中心である場合が多い。

※『その他資産』について、かならずJPモルガン・アセット・マネジメントのレポートを参照し各株式と相関関数の低いものを選ぶこと。
機関投資家の選ぶ『現物不動産』クラスは株式と相関関数が非常に低く『REIT』とは違う資産である。
また新興国債券も株式と非常に値動きが近いため候補にならない。
具体的な『その他資産』とはゴールドETF、米国債券、日本円現金などである。



②『その他資産』内比率について
現状ではゴールドETFを全資産の10%程度を上限にもち、残りを日本円キャッシュと米国総合債券に半分ずつ置く。
日本債券ではなく日本円キャッシュを選定したのは利回りが低すぎて債券を持つ意味合いがないからである。
クラス選定では株式との相関関数の低さを最優先事項とする。(ボラティリティより優先すること)
またJPモルガン・アセット・マネジメントのレポートを参照し、将来リターンを考慮する。
(とくに債券は現在の利回りが将来リターンと密接に関係する)
為替ヘッジについては理解していないので、理解できたときに投資対象として検討する。


③『株式』内比率について
自社株持株会を除いて、米国個別株の比率を50%、その他地域株式インデックスへのETF投資の比率を50%とする。
一国に賭けるリスクとして50%は十分に大きい。


④米国個別株戦略について
ジョエル・グリーンブラット『魔法の公式』戦略をフォローする。
20銘柄への分散が理想だが売買手数料を考慮して10銘柄に分散とする。
(1銘柄あたりの運用額が9000ドルを超えたときに再度銘柄数を増やすかどうか検討する)
米国個別株の保有数10銘柄は、ETFへの投資を株式投資の50%にすることで、個別株特有のリスクは20銘柄への分散投資と同等以下になると想定できる。
売買回数を極限まで減らすこと。
ROAおよび実績PERの双方が平均より良い数値であるあいだは、毎年銘柄入れ替えする必要がない。
ROAが全米平均5以上かつ実績PERがS&P500の平均程度を満たす銘柄は魔法の公式ランキングで全銘柄の上位11%に位置している。
また、五年間程度戦略を継続してから米国株式インデックスに劣る場合は、資産を米国ETF(VTIなど)に入れ替える。


⑤米国以外の地域株式インデックスへETF投資
このセクターではコア・サテライト戦略を採用する。
コア部分はETF全体の80%以上、サテライト部分はETF全体の20%以下である。
コア部分の対象ETFはVWOとVPL、VGKおよびそれと同等手数料の地域ETFである。
コア部分のETFは積立時はROAおよびPERを選定のメインに、人口増加率と将来性(特に中国とインドは良いとされる)も考慮して決める。

コア部分のETFは一度購入したら生涯ホールド対象であり売却してはいけない。
個別株と違い倒産リスクもないことから、世界平均リターンを長期で取れれば十分と考える。


サテライト部分のETFは国別ETFのような多少手数料の高い商品も対象である。
ここでは『魔法の公式』戦略を利用して果敢にハイリスク・ハイリターンETFを割り振るが、売買タイミングのルールは米国個別株の場合と同様である。


特筆すべき禁止事項

ポートフォリオの各資産バランスを守って過度なリスクを避ける(感情に流されないこと)
米国個別株およびETFサテライト部分の売買ルールを守って(銘柄入れ替え検討は購入1年後から年1回とし、平均以下のPER、平均以上のROAを満たさない場合に入れ替えする)、基準を下回るまでは売却しない(感情に流されないこと)
ETFコア部分の売却は禁止して新規積立でのみ地域を選定し、バイアンドホールドを厳守する(感情に流されないこと)
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靴磨きおじさん、米国株を始めて4か月間フルインベストメントを散々検討調整し、最終的に30%を安全資産に割り振る元のポートフォリオに戻ったのはなぜか④

そして、2013年頭のポートフォリオに戻ってきた


2013年1月ポートフォリオ 2017年4月ポートフォリオ
資金260万円 資金2430万円
自社株持株会 10 10 自社株持株会
新興国株式 18 30 新興国株式
米国株 18 30 米国株
その他先進国株 9 0 その他先進国株
先進国リート 9 0 先進国リート
ゴールド 0 10 ゴールド
キャッシュ+日本国債 18 10 キャッシュ
先進国債券 18 10 米国債券

そして、投資をはじめた2013年の1月、そのころウォール街のランダムウォーカーを読んで最初に組んだポートフォリオに非常に近いものに、最終的に戻ってきたのです。
資産は当時の10倍近くになりましたが考え方は結局最終的に変わらないということを学んだのです。

当時とかわった点。
まず安全資産は、日本国債はほぼ期待リターンが0になっているということで、利便性を考えキャッシュにしました。
先進国債券は、その中でも利回りが良く手数料も安い米国総合債券のみになりました。
また株式と逆相関できる数少ないクラスであるゴールドを選好するようになりました。
ゴールド・米国債・現金(または日本国債)、これらに分散投資すると株式の値動きにほぼ無関係に、インフレと同程度の期待リターン(現在なら2%弱程度)を確保できることを学びました。
2013年当初の安全資産は、まだ株式への相関が少し高く、株式暴落時に取り崩せる資産という面での利便性が低くなっていました。

次に非安全資産。
先進国リートは期待リターンやバリュエーション判断のやりかたがわからないので全て株式にしました。
また当時は先進国は一緒くたにしか投資できなかったですが、現在はある程度わけて投資できるようになったので、人口増加地域で、これからどちらかが世界の覇権をとるだろうと思われる、中国インドを中心とした新興国と、米国に半分ずつ分散して投資できるようになりました。
(ぼくは、いろいろな国で働いた実感と、人口増加の観点から、これから30年間で派遣をとるのはヨーロッパや日本ではなく、米国、または中国インドおよびその周辺国連合、そのどちらかと思っています)
また米国株に関しては、インデックス投資ではなく、バリュー株投資をはじめました。

しかしポートフォリオ全体の基本バランスや基本の考えは、4年以上前と今で、一周して戻ってきた感じでほとんど一緒です。

・債券・現金・ゴールドといった資産で株式暴落時の安全資産を一定数もつ(年齢および就労環境で30%~50%くらいまで増やしていく)
・株式は将来性が高いと考える米国と新興国を中心に分散投資する

この考え方が、不安も感じずにある程度自分のアクティブな思想も取り入れたちょうどいいところなんだとよくわかりました。
グレアムは、賢明なる投資家になるために、常に債券を25~75%、資産に組み込みなさいと言っています。
グレアムはあの1930年を生き抜きました。
大切なのは死ぬまで市場に居続けることです。
どんなに株が暴落しても、60%おちようが、80%おちようが、市場に資金を投入し続けるためのポートフォリオが必要です。
連日ダウが最高値を更新し続けるような時期こそ、逆に、そういったことを考えるべきかと思います。

靴磨きおじさんは、自分が後追いで米国株比率を高めた愚かな投資家と認め、軌道修正しました。
あなたはどうですか?
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靴磨きおじさん、米国株を始めて4か月間フルインベストメントを散々検討調整し、最終的に30%を安全資産に割り振る元のポートフォリオに戻ったのはなぜか②

フルインベストメントをやめる理由③
実はフルインベストメント時と30%の安全資産確保時で期待リターンが似たり寄ったりだったから。
JPモルガンの今後15年間のリターンを予想したレポートは目を通した人も多いと思います。
https://www.jpmorganasset.co.jp/jpec/ja/topics/2017/pdf/pressrelease_20170220.pdf
現在バリュエーションなどから今後15年の投資リターンが予測されていますが、これを電卓でたたいてびっくりしました。
僕がフルインベストメントを実行しているときのポートフォリオを
15% キャッシュ 期待リターン0
42.5% 米国小型株(個別株投資) 期待リターン6.0
42.5% 新興国株式 期待リターン8.25
期待リターン6.05
このように計算できます。
そして、昨年まで実行していた、リーマンショックのような暴落時に、資産の30%がほとんど(数%しか下がらず)守れるポートフォリオのリターンがこうです。
10% キャッシュ 期待リターン0
10% ゴールド 期待リターン3.0%
10% 米国総合債券 期待リターン2.0%
35% 米国小型株(個別株投資) 期待リターン6.0 2.1
35% 新興国株式 期待リターン8.25 2.89
期待リターン5.49%
リターンが0.5%だけしか違わないなら、30%の資産が暴落時に無傷で残るようなポートフォリオのほうが自分には向いているのです。
株式資産へフルインベストメントして60%、70%下落して資産が吹っ飛ぶかもしれないという代償に対するリターンとして年間0.5%は小さすぎる。

さらに驚いたのはこれです。
90% 米国大型株 期待リターン 5.25
10% キャッシュ 期待リターン 0
期待リターン4.73%
実はJPモルガンの予想では、いつ来るかわからない60%下落の暴落の恐怖にも打ち勝ち、一生懸命米国有名大型株をホールドしている人のリターン(典型的な米国株ブログの投資家のポートフォリオです)が、30%の安全資産を確保して新興国株と米国株に分散投資している靴磨きおじさんの以前のポートフォリオに今後15年間のリターンで負けるというのです。
これではなんのためのフルインベストメントの恐怖に打ち勝つ試練かわかりません。

このJPモルガンのリターン予想にはとくに大きく心を動かされました。
こんな多大なリスクを負っているにも関わらず、逃げの分散投資に期待リターンで負けていると。

まだ続きます。
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靴磨きおじさん、米国株を始めて4か月間フルインベストメントを散々検討調整し、最終的に30%を安全資産に割り振る元のポートフォリオに戻ったのはなぜか①

昨年12月後半に米国個別株をはじめました。
とくにシーゲル教授やエリス、バフェット氏の発言や本の影響も大きく、その際に安全資産をある程度確保する考え方から、フルインベストメント(少しの生活資金だけ残して残りを株式投資に全投入するスタイル)にシフトしてきました。
ここでは株式に全資金を投入するスタイルをフルインベストメントと表記します

歴史を紐解くと、株式に資産を全投入することは最も効率がいいのです。
他の資産とは比べ物になりません。
現金はインフレで毀損します。
ゴールドはインフレと上昇率が一緒です。
債券は歴史的にゴールドよりわずかに良く、インフレ+0~2%程度のリターンといったところでしょうか。
ところが株式は200年間の間、インフレ+6%のリターンを維持してきました。

それはあらゆる本で触れられているし、フルインベストメント派閥の最も重要な投資根拠です。
億万長者や極端な成功者はほとんどフルインベストメントを実行した人ばかりです。

フルインベストメントは理論の上では絶対に正しいです。
ただ、人間の心理的強度は考慮されていない考え方です。
また、途中での不慮の資金の使用や、人生の思いもよらない出費も考えません。
あくまでも数十年、株価の動きを全く無視して、余裕資金を全て投入し続ければ、どの投資行動よりも効率が良い。
それがフルインベストメントです。


フルインベストメントをやめる理由①
米国株が流行りすぎているから。
米国株ブログが日々増え続けています。
掲示板を見れば、だれもが米国個別株のおすすめの銘柄の話をしています。
みんなシーゲルかバフェットが大好きで、同じような銘柄を買います。
それもそのはず、10年間で米国の株価は3倍になったのです!
だれもが高くなった株価はこれからもそうなるはずだと殺到しているのです!
日本人もそうなんだから、きっとアメリカ本国でもみんながバフェットやシーゲルの本を片手にS&P500やマクドナルドの株を買いあさっているに違いありません。
これは胡散臭い。
とても胡散臭いです。
わたしのゴーストは米国株への全力投資を中断して資金を他の人気のない資産に逃がしなさいと毎晩寝る前に囁きまくって、いや、むしろここまでくると、わたしに怒鳴ってきます。

フルインベストメントをやめる理由②
株価もPERもCAPEも有名投資家のインタビューも気になって気になってしかたない
もともと僕は30%を低リスク資産へ(現金、日本国債、先進国国債)に割り振り
残り70%で株式投資を行うスタイルでした。
ある日、ウォール街のランダムウォーカーを読んでから、4年間その基礎は崩さずきました。
しかし4年間のあいだで色々な本を読み、いろいろ勉強し、株式は10年15年スパンで見ると他の資産のリターンなど目じゃないと勉強もして、ある日(昨年12月)、債券をすべて売っぱらって全力株式投資をしようと思い立ったのです。
もともとシーゲルの本などは読んでいましたが、そこから、株式全力スタイルを決意して実行するまで年数がかかりました。
しかしいよいよ実行してこの4か月間、株価が、PERが、CAPEが、シーゲルのインタビューが、レイダリオの、ガンドラックの、バフェットのインタビューが、気になって気になってしかたない。
生活に悪影響を与えるレベルで気になる。
今の米国PERは普通なのか、割高なのか、暴落するのか、しないのか、金利をあげたらどうなるこうなる、米国が高いなら資金をアジアに逃がせ、欧州に逃がせと、どいつもこいつも好き勝手いいやがって毎日気になってしかたないのです。
今年には米国株が暴落して半分以下になるかも、そしたら為替も円高になって80円になっちゃうかも、そしたら自分はどうするんだろう、新興国は一緒に落ちるのかな、落ちないのかな、株価暴落と為替を合わせると最大下落率は60%かな、70%かな、気になってしかたない。
30%の安全資産を持ってたころはそんなこと全く考えませんでした。
ほとんどのとき、株価の上がり下がりを無視していました。
PERも面倒だから知りたくもありませんでした。
高いかもしれないし安いかもしれないけど、分散してるから暴落してもべつに生活に困るわけじゃないしいいや、としか思いませんでした。
つまり僕には余裕資金を全部株式に投入するほどの精神的なリスク耐性がなかったのです。
以前のように、30%程度の資金を債券や現金で守ったうえで、残りの70%で全力でリスクを取りにいくくらいがちょうどよかったのです。

フルインベストメントをやめる理由③
自分自身の行動がまるっきり典型的な「上がった資産を買っている」投資家だと気づいたから
12月20日頃に米国個別株をはじめましたが、それはトランプラリーである程度の上昇が起こったあとです。
また数年間のあいだ、米国株が上がり続けて、評判があがったあとです。
もちろん僕には「この数年間でシーゲルなど本で学んで、米国株を中心に全資産を株式に投入したほうが、15年単位で見たら間違いなくリターンは良くなるんだ」などと自分を納得させる理論武装もしていました。
これがごく普通の相場のときならこのまま続けたかもしれませんね。
しかし、なぜわざわざ?この株価が底から3倍にまで登った時に米国株の比率を増やしフルインベストメントを?
トランプラリーで十分株価があがった12月後半に何故、値上がりしない債券を全部売り払った?
もしかして僕はレミングの群れなのか???
自分で自分が信用できません。


まだまだ続きます
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2017年4月 短期投資方針

最近自分の中で言っていることがコロコロかわるので、受け幅の広い投資指針にまとめて頭を整理したいと思います。


以下の短期投資方針は独身であり生活状況が変わらないかぎり有効とする

①投資の資産配分は現金と株式で持つ
②現金比率は10~20%とする(生活費2年分の480万円以上が目標目安)
③株式内の地域バランスは 米国20~50%:先進国20~50%:新興国20~50%
④株式資産の50%以上をインデックスファンドで持つ
⑤個別株は1銘柄あたり株式総額の5%を目安にもつ(1銘柄あたりの評価額が100万円以上なら3.3%まで下げても良い)
⑥個別株式銘柄選定はジョエルグリーンブラットの低PER高ROA戦略の考え方をフォローする
⑦個別株式の最低保有期間は1年間
⑧個別株式は1銘柄を1度に売り・買いして、分割売買しないこと
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