靴磨きおじさんの米国株・インデックス投資

株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」の2版原書The Little Book That Still Beats the Marketのまとめ⑥

・我々の初版の発行後に、ウォールストリートで非常に多くの期間が、この魔法の公式が米国外で機能するのかどうかを研究した。
あらゆる外国マーケットでこれが働くことが、彼らの研究で実証された。
しかし我々自身は米国外での魔法の公式のバックテストデータは持っていない。

・過去のさまざまな研究から、我々がPERで判断したディスカウントを、PBRやlow price to salesでスクリーニングしても
世界中のマーケットでこの公式は同じように機能するだろう。

・しかし、非常に確かなことがある。
利益に対して平均以下の取得価格で、資本に対して平均以上の利益率を得ている企業、つまり平均より優れた銘柄を買うこの戦略は
先進国でも、新興国でも、あらゆる国で機能する根本的な仕組みだと考えている。



※靴磨きおじさん注釈
これで2版の追記部分のまとめは終わりです。

追記部分を読む情報価値だけでも、10.48USDの本代くらい
その未曾有のチャンスを考えれば安いもの
10.48USDは非常にリーズナブル 良心的金利でございます(ざわ...ざわ...)

冗談はさておき本はいいものです。
本は出費に対してもっともリーズナブルで得るものの多い文化と、いつも思っています。
とくに投資に関しては、本の出費に対していくらリターンを得たか、数字で比較できます。
ぼくは数十冊、今まで投資の本を読みましたが
仮に50冊の1500円の投資の本を読んだとしても、出費はわずか75000円なのです。
しかしすでに投資で400万円の利益が出ました。
こんなに経済的に費用対効果の大きいものは世の中にはそんなに多くないでしょう。
(僕の考えるに英語と大学受験くらいでしょうか、両方苦手ですが。)
しかもそもそも投資の本自体、面白いので、仮に利益がマイナスでも、やっぱり僕は投資の本を毎週読むでしょう。

さて、魔法の公式戦略ですが、ひとつラッキーなことがあります。
それは、日本人である我々は、魔法の公式で選ばれる有象無象がどのくらいヤバいやつらか、ぜんぜん情報が入って来ない点です。
入ってきたが最後、ぜったい欲しくなくなるはずです。
いま僕は、魔法の公式戦略による銘柄をGILD、KORS、INFY、IRMD、TARO、RGR、USNA、そしてロシアETFのERUSと買い集めましたが、もしも本国、米国の投資家が見たら「ファーwww」と言いたくなるラインナップなのでしょう。
しかし運のいいことに僕は米国の会社なんて大して知らないし、グリーンブラッドの言うことが本当なら、かえって各銘柄の内情を知らないほうがいいということになります。
ちなみに現在成績が非常に良い(2ヶ月で20%ずつ上昇した)RGRとUSNAは、有名ピストルメーカーと米国版アムウェイです。
最悪ですね。
一般米国株投資家の方々が、FANGにするか昔ながらのKOやJNJにするかと迷っているところで、こちらは全く別の惑星で天下一武道会を開催しているような心境です。
スポンサーサイト
  1. 『魔法の公式』戦略研究
  2. | コメント:0

株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」の2版原書The Little Book That Still Beats the Marketのまとめ⑤

二つ目の問題について。
市場に勝つことと、利益を出すことはイコールではない。
市場が40%のマイナスを出した年に、38%のマイナス成績で終わるのもまた、市場を打ち負かしたことになる。
ポートフォリオのうち大きな割合を株式に割り当てるべきだが、それが40%なのか80%なのかは
何年間も株式のパフォーマンスが悪かった場合に、どれくらいの割合保有していれば狼狽しないか、で個々人が決めるしかない。
しかし、株式クラス内の戦略の中では、魔法の公式戦略はベストの選択肢の一つだろう。

・新たに付け足した過去10年間の結果を検証しよう。(2000年~2009年の10年間パフォーマンス)
S&P500は珍しいことにパフォーマンスが悪かった。
年率リターン-0.9%というマイナスリターンに終わった。
しかし市場の時価総額上位1000社(時価総額10億USD以上)から構成した魔法の公式戦略では年率リターン13.5%であった。
しかし問題もあった。
この10年間のうち、なんと34ヶ月間のあいだ、S&P500をアンダーパフォームしたのだ。
さらに他のにも13ヶ月間アンダーパフォームした期間があった。
つまり合計すると実に4年間近く、S&P500をアンダーパフォームしていた。

・そして2007年に関しては、魔法の公式の時価総額50ミリオンUSD以上の銘柄による構成であるall cap戦略にとって残念な年だった。
all capは-8.8%、それに対してS&P500 は+5.5%、時価総額上位1000社による魔法の公式戦略の成績は+7.1%だった。
2007年は小型株とバリュー株にとって酷い年だったのだ。
ラッセルの小型グロース株インデックスが、同小型バリュー株インデックスを16.8%アウトパフォームして
大型株インデックスが小型株インデックスを7.3%アウトパフォームしたことから
我々の魔法の公式のall cap戦略にとっては非常にタフな年になった。


※靴磨きおじさん注釈
上のような数年間の傾向を見ていると、これを無視して10年単位で悪評ある小型株銘柄を持つこの戦略がいかに我慢し難い、精神的な難易度の高い戦略かということがよくわかります。
  1. 『魔法の公式』戦略研究
  2. | コメント:0

株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」の2版原書The Little Book That Still Beats the Marketのまとめ④

・また、魔法の公式戦略は、ときに複数年機能しない。
しかしもし毎年、毎クオーター、毎月、機能してしまったらどうなるだろう?
おおよそ全ての投資家が魔法の公式戦略をフォローすることになる。
すると魔法の公式戦略に選ばれる銘柄の株価は直ちに押し上げられて、戦略が機能をとめてしまう。
あまり凄すぎないことこそ、この公式の非常に凄い点である。

・魔法の公式に従うと、きちんと新聞の経済欄を読む人が絶対に買わないような銘柄を何度も買う羽目になる。
そしてそれらを黙ってホールドして、時として複数年、市場アンダーパフォームするポートフォリオを持ち続けるとこになる。
また、みんながすでにこの本を読んでしまったんじゃないだろうかと心配する。
この戦略を継続することは非常に難しいことがわかるだろう。

  1. 『魔法の公式』戦略研究
  2. | コメント:0

株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」の2版原書The Little Book That Still Beats the Marketのまとめ③

・ところで作者は20~30銘柄の分散を指定しているが、(初版発行後の)この5年間、非常に多くの人から、なぜ最上位層だけを買わないのか、という指摘を受けた。
たとえば、ヘルスケア改革で被害を受ける製薬株だけを除外する、というアイディアもある。
もしくは次のリセッション時に暴落するであろう消費財株だけを取り除くというのはいかがだろう。
あるいは他にも、いろいろな理由で魅力的じゃなく映る会社を取り除くというのはどうだろうか。
とても良いアイディアだ。
しかし問題は、我々が実際どれが良い成績になり、どれが悪い成績になるかしらないことだ。
これは保険会社の仕組みと同じである。
保険会社は誰が病気になるかを知らない。
しかし何%の確率で、いくらコストがかかるか全体としてのアベレージデータを持っている。
我々もどの銘柄がアウトパフォームするのかは知らない。
しかし20~30銘柄を保有することで、これらの購入価格は銘柄群の利益率に対してディスカウントしているのを知っているだけなのである。
またreturn on capitalが銘柄群の平均として非常に高い。
結果として、ポートフォリオ全体として見ると、アベレージを超えるreturn on capitalをアベレージ未満の価格で買っていることになる。


※靴磨きおじさん注釈
まだ魔法の公式戦略でためしに銘柄を買ってみて2ヶ月ですが、この作者の指摘を実感しています。
というのも、PERとROAから米国市場で最も魅力的なのはそのとき、GILDやKORS、TAROでした。
とうぜんそれらが一番いい成績になると思っていました。
しかしこれらは買ったあとに3~6%下げたのです。
そして上記の自信のある銘柄よりPERも割高で、ROAも低く「仕方なく買った」RGRやUSNAが17~20%も急騰しました。
まったく予想がつかないということです。

もう一つ。
本当は作者の指摘通り、どれが高騰するかわからない、ボラティリティを下げたい、なので20銘柄程度組み込みたいです。
ただ、現在魔法の公式戦略に割り当てている資金は700~800万円程度です。
マネックス証券で米国株を買う場合(というか日本で米国株を買う場合)、売買手数料が高いです。
なので10銘柄にして手数料を押し下げようとしています。
本来手数料を考慮しなければ20銘柄欲しいです。
将来的に1銘柄に100万円以上割り当てるようになってきたら、銘柄数を20銘柄まで増やすかもしれません。
(実際10銘柄でどの程度、急騰銘柄をキャッチできるか、ボラティリティが過酷か、この5年程度で実験予定です)
  1. 『魔法の公式』戦略研究
  2. | コメント:0

株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」の2版原書The Little Book That Still Beats the Marketのまとめ②

・魔法の公式には2つの大きな問題がある。
まず、公式はしばしば機能しない。
1年か、2年か、運が悪いと機能しなくなる。
魔法の公式に選ばれたような企業は、新聞を読めばすぐわかるが、ほとんど悪評のある会社である。
ビルの建設ブームは去った、ヘルスケア改革は利益を吹き飛ばす、消費財は限度を超えて使われすぎている・・・
魔法の公式の上位銘柄を保有したくない理由はいつも十分に揃っている。
実際魔法の公式銘柄の50~60%は市場平均を下回る。
しかし、魔法の公式銘柄全体の平均では、良いリターンを出す。
なぜか。
つまりこれらの会社はあまりに悪評が多いため、投資家は必要以上に悲観的に評価しているためだ。
マイナス評価は十分に株価に盛り込まれているため、少しでも最悪のパターンよりマシな経営が行われただけで容易に株価が反発する。
つまり経営状況が悪いと、もともと低価格に、悲観的に据え置かれていたので、「やっぱりな」と思われてあまり下がらないのに、悲観的に思われていたよりも少しでも改善すると、大幅にアウトパフォームを見せるので、良いDealなのである。


※靴磨きおじさん注釈
つまり「魔法の公式」銘柄は、「ヤンキーがちょっとでも良いことをするとメチャクチャ良い奴に見える理論」を使ってるという話ですね。

  1. 『魔法の公式』戦略研究
  2. | コメント:0
次のページ